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狂言の世界を知ってみよう~蟹山伏~

若い皆さんは、「狂言」という舞台芸術を聞いたことはあるけど、実際に見に行く機会が無くてよく内容を知らない、という方が多いのではないでしょうか。

ずばり、狂言の面白さを知らないのはもったいないです!でも大丈夫です、この記事を読めば狂言の面白さが絶対に伝わるはずですから。一緒に楽しみながらいきましょう!(途中で出てくる米印のマークは参考文献を表しています。)

今回紹介する狂言の作品は「蟹山伏」です。簡単に、あらすじを説明すると、「強力(ごうりき)を従えた山伏がカニの精に会い、耳を挟まれた強力を助けようと懸命に祈るが、かえって山伏まで耳を挟まれる。」といった内容です。(*1) ちなみに強力とは、山伏にお供している人を指します。

私たちは今回、善竹富太郎さんという狂言師の方のYouTubeチャンネルにあがっている、『小学生でもわかる善竹富太郎の笑える狂言「蟹山伏」』を参考にさせて頂きました。記事の終わりの参考文献欄にURLを貼っておきますので皆さんも是非ご覧になってくださいね!

それでは、この記事を担当している私たち大学生2人が実際に狂言「蟹山伏」を見て分かった2つの魅力と実際に見に行く際のお値段についてお伝えしたいと思います!

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1つ目の魅力は、初見でも内容がすぐに理解できる面白さです。どうしても狂言と聞くと何を言っているのか分からなそうで、解説が無いと話の内容が理解できないというイメージがとても強かったのですが、実際に見てみると内容がとても分かりやすいんです!また、笑えるポイントが明確であり、現代のお笑いとも通じる部分があると感じました。私たちが面白いと思ったのは、上の写真(*2)でも分かるように、蟹が出現した場所が一本道の上で、そこは山伏たちが目的地に向かうための唯一の道であったシーンです。(ちなみに赤い髪の毛の方が蟹です。) 通らないといけないけれど、蟹がいるから通れない…。そんな山伏たちの怖がる様子がとても面白かったです。

他にもクスッと笑えたり、ワハハと笑えたり様々な面白い要素があったのではじめて見る人も飽きないで観られると思います!!そして、私たちが見たこの作品は16分程度であり、時間的にも負担を感じずに狂言を知る最初の一歩としては見やすいと思いました。

2つ目の魅力は、表情や体の動きが大きく、そして分かりやすいところです。先程の画像で蟹を演じていた赤髪の方は、両手を蟹のはさみのような形にしてかかげていたり、横歩きをすることで見事に蟹に扮していました。また、山伏たちが蟹のはさみで頬を挟まれた場面では、「あーいた!!」と痛がる様子を面白おかしく表していて、見ているこっちまで感情移入出来るような工夫がされています。狂言は動きの緩急があり、歩く時はとてもゆっくりだけれど、敵にとびかかる時や逃げる時は素早く動いたりするので、狂言師の方から目が離せなくなってしまうんです。

最後に、狂言を観劇するためにかかるお値段についてお話します。狂言を見たくてもお値段が高そうでなかなか舞台に足が運べないという方もいると思います。私たちも実際に観に行きたかったのですが今の状況もあり、叶いませんでした。そんな時にYouTubeで検索したところ私たちが今回見た「蟹山伏」が出てきました。狂言が気になる方には無料で狂言が見られるYouTubeももちろんオススメしたいのですが、やっぱり直接見に行きたい!と思ったあなたのために、お値段を発表したいと思います…。

ちなみに私たちの予想は一番安くて6000円ですが、、!

「価格は演目や出演者などによって異なりますが、国立能楽堂の定例公演は、正面席で4300円、脇正面席で2800円、中正面席で2300円くらいが目安」とのこと…!(*3)

え!?安くない!?

思っていたよりかなりお手頃なお値段だったので私たちもこれを機に実際に行ってみようと思いました。この記事を読んでくださったあなたもぜひ狂言を見に行って、狂言のお笑いの世界を存分に味わいましょう!

《参考文献》

*1 : 蟹山伏, デジタル大辞泉,  https://kotobank.jp/word/%E8%9F%B9%E5%B1%B1%E4%BC%8F-465275

*2 : 善竹富太郎, 『小学生でもわかる善竹富太郎の笑える狂言 「蟹山伏」』, https://youtu.be/4HRwq_gtLck

*3 : 能の誘い-NPO法人せんす, NPO法人せんす,  http://www.sense-nohgaku.com/noh/articles/faq/faq.php#q2 (2020年7月21日閲覧)



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