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いつの日も いつの日も。

光る君へ 21話を見て、まひろと自分を重ねてしまい涙が止まらなかった。

身分の差や10年という月日が経った彼らと自分の恋愛を重ねていいのか分からないけれど、誰の目も気にせず書き綴ろうと思う。

「この10年、あなたを諦めたことを後悔しながら生きてまいりました。妾でもいいから、あなたのそばにいたいと願っていたのに、なぜあの時、己の心に従わなかったのか。いつも、いつも、そのことを悔やんでおりました。」

光る君へ 21話 まひろのセリフ


「妾(2番目)でもいいからあなたのそばにいたい」と思いつつ、「やっぱり1番じゃなきゃ嫌だ」と妾にならなかったまひろ。

そのシーンを見て、去年の夏を思い出した。

当時私には彼氏じゃないただの同居人がいた。
「付き合ったらいつか別れが来る。5年後10年後も関係を続けるためには付き合うべきじゃない。」と言った同居人がいた。

最初は「彼女じゃないのに一緒に住むなんてありえない!」と思っていたけれど、一緒にいられるならそれでいいと思ってしまう自分もいた。

けれど常に不安だった。
そして結局、私は2択を迫った。

今付き合うか、今後もう二度と会わないか。

彼は「5年後に付き合おう」と言った。
分かってないね。私はNow or Neverだと言ってるのに。

結局その日を境に彼とは縁を切った。

____私はずっと後悔していた。
あの時「彼女じゃなくてもいい」と思えていたら関係が続いたかもしれない。そもそも自分の気持ちを伝えず、ずっと友達のままでいれば一生続いたかもしれない。「彼女になりたい」なんて思ってしまったばかりに、今も未来も失ってしまった。

まひろもこんな気持ちだったのだろうか。
そして10年間悔やみ続けた先には何が待っているのか。


でも羨ましいとさえ感じてしまった。
10年経っても相手の気持ちは変わらず自分に向いていて、しかも自分の気持ちを相手に伝える機会があって。相手の気持ちも知ることができて。

私はもう二度と会えない。
きっと連絡したら会えるんだろうけど、もう二度と会わない。

彼が私のことをどう思っているかなんて分からない。もしかしたら2択を迫ったあの日のことさえ忘れているかもしれない。今では新しい人と新しい人生を歩んでいるかもしれない。彼の中では“過去の女”の1人かもしれない。

でも意外と知らない方が幸せだったり。
まひろと道長はお互い思い合っていても結ばれることはない。こんなに悲しいことはあるだろうか。


改めて私はもう二度と彼に会わないと心に誓った。


2024/06/02

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