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SGDs 17のゴール

最近、この言葉を耳にしたことはありますでしょうか?
2001年に制定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として2015年の国連サミットで採択された、2016年〜2030年までの15年間で達成するための目標です。
国連加盟国の193カ国で達成するための目標で、17のゴール・169のターゲットから構成されています。

このロゴ、どこかで見た事がありますでしょうか?
SDGs17のゴールが一覧になっている象徴的なロゴと言えるかもしれません。
今回は、この17のゴールと、SDGsが目指すところについて簡単に解説して、SDGsとは何か、少しでも理解して考えるきっかけとなっていただけると幸いです。

17のゴール(1〜6)

Photo by Avel Chuklanov on Unsplash

ここで、17の大きな目標を見て見ましょう。
目標1 貧困を無くそう
あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2 飢餓をゼロに
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標 3 全ての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標 4  質の高い教育をみんなに
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標 5 ジェンダー平等を達成しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
目標 6 安全な水とトイレを世界中に
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

さて、最初の6つを見てどう思いましたか?
日本ではあまり関係なさそう?私も最初はそう思いました。
それなら世界規模では?次から次へと問題か思い浮かぶ気がします。

17のゴール(7〜12)

目標 7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
目標 8  働きがいも 経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標 9 産業と技術革新の基盤を作ろう
 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
目標 10 国や人の不平等をなくす
各国内及び各国間の不平等を是正する
目標 11 住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
目標 12 つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保す

次の6つを見てみましたが、いかがでしょう?
ここまでくると日本に暮らしていても他人ごとではない気がしてきませんか?
実際、私たちの普段の生活で意識できそうなこともたくさんありますね。特に、会社勤めをされている方なんかは、身につまされることもあるのではないでしょうか・・・

17のゴール(13〜18)

目標 13 気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標 14 海の豊かさを守ろう 
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
目標 15 陸の豊かさも守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
目標 16 平和と公正を全ての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
目標 17 パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

さあ、ここまでくると”途上国” ”先進国”というくくりではなく、地球規模で包括的に取り組まなくてはいけない課題である事に気づかれましたか?

事実、目標17にあるように、この目標は優秀なリーダーがひとりいれば達成できるものではありません。
さらに言うと、意識の高い1つの企業や、どこかの国が頑張っても、もはやどうにかなる問題では無いと私は思っています。

じゃあどうすればいいの?

そんな途方も無いゴールを提示されても、私に何ができるんだろう??
そもそもなんで、こんなゴールを作ったの?

たまたまこの記事を読んでくださった方、そんな風に思われるかもしれません。
そしてその問いに対する私の答えはこれです。

「自分にできることをしてください。」

これは私のお願いでもあります。

とても優秀な誰かがどれだけ頑張っても、何も変わらないかもしれません。
ですが、ちょっとだけ優秀な大勢の人が、日々の生活をほんの少し変えて見たら、とてつもない大きな変化が起きるかもしれないと、私は信じているのです。

「SDGs」、最近よく耳にするようになりました。
何かの記号みたいです。私がパリ協定を覚えさせられたように、学生は『「MDGs」の次のやつ、「SDGs」』とかそんな感じで覚えるのでしょうか。『またローマ字のやつ出てきたよ〜』とか思うのでしょうか。

きっかけはそれでも十分です。
ですが、「持続可能な開発目標」なのです。裏返せば、今の開発は持続的ではないと言うこと。そこに少しでも意識を向けてもらえると嬉しいです。

私たちが今のままの生活をしていると、2030年には「地球2個ぶんの資源」が必要になると言われています。
2020年に東京オリンピックがあります。そこから10年で日本はどう変わるのでしょうか。2013年にオリンピックが決定してから6年。あっという間でした。きっとオリンピック後の10年も一瞬です。


*上記SDGsについての情報は、国連広報センターのHPを参照しております。