天鳳最強だった男、初代天鳳位アサピン(朝倉プロ)が明らかに弱体化してる件について

『あのアサピンがどう見ても擁護出来ないレベルのミスに気付いていない』

あまりにもショックだった。

数年前までかつて鳳凰卓で必死に最強の男の背中を追いかけてた身としてはこんな明らかなミスに気付かないアサピン、麻雀が弱いアサピンは見たくなかった。

明らかに弱くなっている、私がその事に気付いたキッカケはツイッターでのある麻雀ツイートだった。


結論から言うとこれは絶対リーチだしダマは明確なミスだ。

『あのアサピンが言うなら何かあるのでは?』という余地すら無い。

今回は『何故ミスと断言出来るのか?』という私の見解と、アサピンさんの弱体化について思いの丈を色々話そうと思う。



1.あがり枚数と9mラストの一枚が特別である理由※ビギナー向け解説

m=マンズ、p=ピンズ、s=ソーズ、rが付いてる物は赤牌だと思ってください。

オーラス前の南家、自身は親の二着目と8800点差のトップ目だ。

東家26500

南家35300(アサピン)

西家22800

北家15400

牌姿はこれ

4r5678mr567p567s發發

ドラ西

4巡目

369m待ちテンパイ、9mが三枚場に見えてるので残りあがり枚数は8枚

アサピンさんの言う458m変化は全て『この現状8枚あるあがり牌よりもあがり牌が少なくなる変化』だ。

余程偏った状況でなければあがり枚数が多いほどあがりやすいというのは皆さん理解頂けると思う。

その上で『5m引いた時に8m切って三色確定させた時に枚数的に損するの9m一枚だけだし大差無いんじゃねーの』って意見が出そうだがそれは間違い。

この最後に残ってる9m一枚というのがミソなのだ。

河を見て頂くと分かるように、『周り三人全員が序盤に9mを一枚ずつ切っている』

これが9m最後の一枚が特別な牌になっている理由になる。

序盤に切っている=切った人にとってめっちゃ使えない牌ランキング上位であり、

めっちゃ使えない牌=手牌が9mを使える形になっていない

つまり序盤に9m切ってる奴は『持っているトイツやターツ、メンツで9mを使っている確率が激減する』と思って良い。※他の19字牌でも同じ事が言える

周り3人がその状態なのだから、じゃあ最後の9mはどこに?って言ったら山に埋まってるしか無いのである。

最後の一枚だがほぼ確定レベルで山に居ると言って良いほどの一枚だ。

特別な理由はそれだけじゃない。

先ほど『手牌が9mを使える形になっていない』と言ったが、という事は他家からしたら『9mもう一回掴んだらほぼ手牌を作り直せない』のである。

良い手だった場合そのまま9m切る可能性が高いし、アサピンさんのリーチ見て止めたとしても9m使って手牌を組み直すのは至難なのだ。

これが9mが特別価値の高い一枚である理由だ。

その9mを放棄してあがり枚数が減る変化を求めるために出あがりが効かないダマにするのは明確なミスの一つだ。

トップ目なので三色の打点が必要な状況でも無い。


2.場況と展開読み

ただあがり枚数と9mの価値についてはアサピンさんクラスであれば当然レベルで理解してる事のはずだ。

これが平場だったらリーチしてるだろうし、しなかったら偽者か、悪霊か何かが憑依した事を真面目に疑うレベルである。

ダマにしてしまった理由は恐らく下記

①9m早切りが多く、9m周りの78m受け入れをフォロー出来る6mを周りが持っている公算が高いから36mリャンメンと見たとしても通常のリャンメンよりも弱くなっていると評価した

②オーラス前トップ目という点数状況、二着目が親、ツイッターで言ってた『稀にある追っかけられての事故も減らせる』

この二点だろうなと踏んでいる

①についての評価に関しては『そうなっているケースが多い』というあくまで濃淡の読みとしては正しいと思うが、それだけで4巡目先制三面を裏切れるほどの強力な読み、情報では無い。少なくともこの一点だけじゃダマにする理由には出来ない。そこから更にプラスαの何かが必要だ。


②について

問題はここだろうな。

『稀にある追っかけられての事故も減らせる』について焦点を当てて話そうと思う。

リーチ打った時のリスクが稀にある追っかけられての事故だとしよう。

じゃあダマにした時のリスクは?

・出あがり出来ない

・リーチしなかった事によってリーチしてたら当たりじゃない牌でオリてた人がオリずに真っ直ぐ進める事が出来て反撃が追いついてしまう

・すぐに發をポン出来る、すぐに458mツモって変化する保障がどこにも無い※変化するのに平均何巡かかるの?三面リーチ裏切る理由になるの?

・本来あがりか、止められても手牌がほぼ死ぬ事になる9mをノーリスクで通される


ダマにするだけでこれだけリスクがあるのだ。

ダマのリスクと比べてリーチを打って『稀にある追っかけられての事故』リスクとどっちが多いと思ってるんだ?

これが7巡目8巡目とかであれば時間かかってる分他家の反撃準備が整いやすくおっかけ確率が上がるのでまだ話は分かる。

4巡目先制、仕掛けも無しで三面リーチから役無しダマに覆る理由がある訳無いだろ・・・・・・

ほぼ全部オリてりゃ勝てる点数状況だと思ってるのか?ラス前の現状は二着目が親、オーラスは親かぶりが発生する親だぞ?この目の前のあがりチャンスの価値は決して低くないって分かってんだろ?

これ全部覆してダマが優位になる明確な理由があるんだったら聞きてーよ。

一番ショックなのはこれをアサピンさんが『やべミスった』って感じの発言ではなく、『こっちの方が良くないか?』と完全に思考の根の部分で歪んでるという事実だ。

どうしたんだよアサピン。

お前めっちゃ麻雀弱くなってるぞ。


3.麻雀オタクから見たアサピン、一般社会人から見た朝倉プロ


アサピンさんが明確に麻雀弱くなった理由について考えてみた。

よくよく考えてみれば兆候は前からあったのかもしれない。

アサピンさんの全盛期だった天鳳時代を振り返れば彼は正に『死に物狂いで麻雀を打ってた』と思う。

まだ何者でも無かった何者かになろうとしたただの麻雀オタクだった頃、

初代天鳳位という栄光の看板と周りの期待や嫉妬とのプレッシャーと戦いながら向き合ってた頃、

全力で麻雀で生きてて無茶苦茶羨ましかった。

そこからプロになって、瞬く間に最高位戦Aリーガーになって、Mリーガーになって、美人の嫁さん貰って結婚して。

アサピンやっぱすげぇなと、思ってたんだけども。

やっぱりそこまで行くと麻雀以外で色々やらなきゃいけない事も多く増えるだろうし、メディア露出とか多くの人に会話したり挨拶したりとか、プレイヤーとして腕を磨く余裕と時間も無くなっていくんだろうなと、ここ最近の弱体化で見てて思ってしまった。チンイツのあれだってそうだし。

麻雀オタク的視点だと『何やってんだよ』と悔しくなるんだけども、冷静に一人の一般社会人として見た時に『そりゃそうだよな、仕方ないよな』と思う所もある。

そりゃあもしアサピンさんが麻雀の腕磨き続けるただの麻雀オタクのアマチュアだったら今より強かったかもしれない。

ただそんな『ひたすら麻雀強い人アサピン』よりも、弱体化してても今の『麻雀プロ、Mリーガー朝倉』の方が本人にとっても周りにとっても遥かに幸せである事は間違いないと思う。

麻雀オタクとしては歯痒いけどもただの一般社会人として考えたらどう見てもそうだ。

4.なんでこの弱くなったアサピンを叩かないんだ天鳳民

マジで納得いかない件があるのでここでついでに言っておく。

普段散々酷いミスした麻雀プロ、女流プロをネットでよく叩いてる天鳳民の連中多いのに明らかにミスったアサピンさんはなんでノータッチなんだよ。

そりゃねーだろ。

少なくともチンイツとこの一件に関しては明確なミス、プロやプレイヤーとしての怠慢だろこれ。

結局麻雀都合よく使って人叩きたい、都合よくイジメたいだけじゃねーか。

他人の打牌咎めるほど麻雀にプライド持ってるんだったら明確にミスったアサピンの打牌も叩けよ。

それが筋だろ。

近代麻雀の金本さんがそれについて触れてたけど今回ばっかりはド正論だわ。(普段結構意味分かんない事も言ってるけど)


あとチラッと見かけたが、アサピンさんの嫁さん叩くのもマジで関係無いだろ。

打牌内容も何も関係ねーじゃんそれ。

麻雀プライド持ってるんだったら麻雀の内容で返せよ、叩けよ。


ちゃんと打ってちゃんと勝てやアサピン!!!!!!!!!

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