去年してた事&今年の抱負

創作するような趣味でやっていた事のまとめです
・音楽にはまったよ
・それをきっかけに色々やる気が漲ってたよ
・ひょんな事から本気で漫画を描き始めたよ
という話をしています

まず発端は一昨年の12月くらいに遡るのですが、この頃電子ピアノ…というより88鍵のでっかいキーボード(Amazonで2万円しないくらいのやつ)を買って久しぶりに楽器というものに触ったら、Garage Bandで耳コピと打ち込みで簡単に曲が真似出来るのが楽しすぎてしまい、るりたきさん(姉だよ)ともども音楽をいじる方の趣味に手を出したいなあという欲が生まれました。

それで欲望の赴くまま耳コピ動画を作りました。上は二次創作のお祝い動画、下は洋楽の日本語版カバーをさらに初音ミクさんでカバーしたものです。


それと同時に絵や漫画を何かの形にしていきたいなあというのをどうするかよく話していたのですが、音が出来るならアニメ―ションと相性がいいんじゃないか、数分の短いアニメーションが出来たらかなりいいんじゃないか、という話で盛り上がりました。

アニメは自分がかなり昔、制作会社の撮影という部署で2年弱働いていた事があり、短いながらそこでの知識がほんの少しだけはあるので、勉強すればなんとかなるんじゃないかと思っていたのもあります。

それを進めていく練習として、手始めに短いループのチル動画(まったりした音楽とほんの少し動くアニメで構成されたYoutubeのジャンル?)を作りました。これは音楽はるりたきさん、絵と動画編集は自分がしています。音楽はカバーではなく創作です。この動画は個人的にかなり気に入ってます。自分たちで作ったものですが時々聴きたくなって、実際時々聴いてます。るりたきさんの曲はいいぞ。

こちらはSynthesizer_Vというボーカルシンセサイザーを知り、あまりにも人間ぽさが上がっていたので感動してつい購入してしまった京町セイカさんを使ったカバーです。主に絵とボーカル打ち込みをるりたきさん、オケの打ち込みを自分がやりました。

あと色々絵の関連でやれる事をまとめた場所を作ろうという話をして、ポータルサイトを作ろうという話になり、こちらはるりたきさんが作ってくれました。
https://semitaki.wordpress.com/

そんな展望のもと年明けから例年にないくらいの異常なやる気に満ち溢れており、「今年は思いついた事なんでもやるぞ」と思っていました。

それと並行して、記録を見るまで自分も忘れていたのですが、2月に開催されていたコミティアに参加している人をTwitterで見て「コミティアいいな~いつか出てみたいな~」と思い、思ったと同時に「出るか~!」となり5月のコミティアに申し込んでいたようです。それでサークル「川瀬の焚き火」が発足しました。ただ5月はるりたきさんは仕事の都合で参加が難しく、一人参加でした。

コミティアは申し込んだものの創作漫画を描いた事がなく、まるっきり新しい話を考えるというのはかなりハードルが高かったのですが、自分の人形には無目的の誰も興味ないような脳内設定がやたら細かくあったので、それをそのまま描いたら何かは出来るだろう…と思ってそんな感じの漫画が出来ました。ギリギリまで何もしなかったので24Pくらいにはなるだろうと思っていたのが16Pの本になってしまいましたが…。

これを5月のコミティアに持っていったのですが、朝が早くて2時間くらいしか寝ておらず、しかも開始と同時の出張編集部に行ってアドバイスをもらうという自分の中の大イベントが終了して、設営から開場まで1時間も余裕があったので開場した頃にはかなり眠くなっていました。
そのあたりの半分寝ている時に、通りかかって本を読んでくれた漫画雑誌の編集者さんから名刺を頂きました。めちゃくちゃびっくりしました。話しかけて頂いた時、本が薄すぎて読み終わってしまったから購入には至らないが感想を言って頂けてる状況なのかなと思い、次は買って頂けるようにと話の合間に凄くチラシを渡そうとしていたのを覚えています。(ちゃんと買って頂けました。申し訳ありません…)本はこの時点でお隣のサークルさんとお互い購入した(サンプルを読んで気になっていたので)温かい交流のほかは全く売れていなかったです。

子供の頃自分は漫画家になるものだと思い込んでいましたが、その後まったく何の努力も挑戦もせずに生きてきたので、そうはなりませんでした。紆余曲折を経て今の仕事に就いてからは少しは自分の力で生活できるようになり、だんだん余裕も出てきて趣味も楽しめるようになって、こういう生活も悪くないな~となってきていて、同時に創作で身を立てるような事はかなり遠く感じてもいて、出来るとしても自分で何かを仕掛けていくような形しかないと思い始めていた所でした。
「こんな事あるんだ、人生何が起こるかわからないな」と思ったと同時に「今なんだ~」とも思いました。しかしすごいチャンスを頂いたなというのが一番素直で大きな感想だったので、全力で当たってみようと思いました。

るりたきさんもがんばえー!と言ってくれて、そんなわけで年始~3月くらいまでの抱負を急激なドリフトでカーブを曲がるように方向転換し、商業の漫画に向けてすごく…(自分としてはですが)すごく頑張った…のが5~12月になります。ひとまとまりの漫画を描いた事が本当になかったので0からのスタートで、編集さんに漫画とはどういうものかを教えて頂きながら、「漫画なんもわからん」という所でやっていました。本を沢山読んだりしましたが結局試行錯誤を自分でしてみるしかなく、暗闇で手探りをしているような感じです。その過程で「世の中に出ている漫画はどんな漫画もすべて凄い」と思いました。凄いです、これは本当です。

この間は他の創作はあまり出来ませんでしたが、夏冬のコミケと11月のコミティアには出ていて、二回るりたきさんが新刊を出してくれたのと、無理やりエドユリの2巻を出したりしてました。結構遊んでいるな。webでの活動はほぼなかったです。

最終的に11月くらいに1本漫画が出来、これを雑誌の新人賞に提出して頂きました。途中でなんも計画性がなかったために44Pの作画と引っ越しと通常の労働を同時にしなければならなくなり、めちゃくちゃな時期もありましたが何とか形になりました。
正直ネームをどうにかしてる段階で何度か「無理かも、出来ないかも」と思ったのですが、メンタルが落ちる度にるりたきさんが「お前はもうI-LAND※にいる。なぜベストを尽くさないのか?」というありがたい励ましをくれ、踏ん張れました。
※Abemaでやっていた韓国のアイドル選抜オーディション番組。これは候補者の悩みに対する大先輩からの直球な正論で、見ていて「流石だぜ」と肝が冷えました。でもこの状況で言われてみると本当にそうだと思いました。

結果が12月に出て、落選でした。思えばほぼ初めて描いた漫画で賞が獲れると思う方がどうかしているのですが、限界の時に「Twitterで見てくれてる人に絶対読んで欲しいな~、知らない人の感想もらえたらめっちゃ嬉しいだろうな~」というのを支えに描いていたので、自分でも意外なほど悔しかったです。客観的には水準に達していないと自分でも感じましたが、見てもらえないという事が辛くて泣きました。ゲームでも最初から負けてもいいやと思いながらやるような人間なので悔しいと思う事は普段めったにないのですが、そういう心の動きが不思議で、自分にもこんな風に感じる所があるんだな~と思ったりもしました。

そんなわけで来年の抱負はこの負けた所を勝つ、勝っていく…というのが第一の目標になります。うまくなるためには経験を重ねる必要があるので量を描いていって、そのためには今よりはペースを上げていかないといけないといので一定のペースを保つというのが付随した目標です。その後の事は~…とりあえずまだ何も考えてないです。

それでも楽しみながらやっていけたらいいなと思います。
そんな感じの2023年のスタートでした。