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改めて キュウリ促成栽培の要点

促成栽培がスタートしました。
簡単に管理をおさらいしましょう!


○仕立て方

気温が低く、日射しが少ない時期からの定植になります。
まずは葉数>雌花数となるようにします。
だから低段ピンチで主枝の着花制限。同時に枝の動きを促します。
1節では葉数が少ないので、できれば多節摘芯がよいです。

初めは葉数、気温、日射し共に少ないので、灌水量もそれに合わせた
量にします。


摘芯のタイミングも大切です。
条件が整っている時期であれば「環境>手入れ」で環境がカバーしてくれるときもありますが、特に、低温低日射期や雌花数が多いときなどは環境が
人為的なので、枝葉の展開が停止することも往々にしてあります。
注意しましょう。


○温度管理

いよいよ樹ができたら雌花の着花させて収穫期に入っていきます。
炭酸ガスも施用するのであれば、ここからは必要になります。
できれば濃度施用で自動的に施します。

まずは早朝加温
次に光合成促進
そして転流促進
最後に消耗抑制

的確に加温機を活用し、ムダのない温度管理にをします。
また実溜まりかな?と思ったときは、

炭酸ガスの濃度を増やす
転流促進ができてるか→温度は確保されてるか
早朝、午前中の日射しの量は?温度は足りてるか?
灌水の量は?生長点の色見、艶
湿度は足りてるか?通路の湿り具合
そして夜の温度ら足りてるか?

色々ありますが、最低限ここは点検しましょう。


○春先に向けて

秋口もそうですが、春先になると徐々に加温機の稼働時間が極端な
短くなります。

カーテンを開けるのか、閉める必要があるのか。
その中間では…


ポイントは暖房機の設定温度と外気温との「差」になります。

またその考えの元には「転流」があります。
どこの部位の発育を促進させたいのか。
これが明確になっていないとコントロールのしようがありません。
何を見て、どう判断するのかを明確にする必要があります。

だから私なりの管理の判断基準を設定してみました。
まずは摘芯栽培と更新つる下ろし栽培Verです。



このカーテン管理の元となるのは、
・枝の質(節の長さ、太さ)
・果実の肥大
・生長点の大きさ
・葉つゆ

ここを見て判断します。

次にこの管理に変更することで、どこをどう変化させたいのか。するのか。
これを明確に表現しないと意味がありません。
端的には
・節の長さを何㎝に縮める。
・茎の太さが表現は曖昧でも一回り太くする。
・それに伴い果実の肥大が、今までよりも生長点の近くで開花し、肥大
が進むようにする。
・朝、「葉つゆ」が付着しなくなった。

結びに…
色々とありますが、まずは「管理の判断基準」を持って、ムダのない管理に
しましょう!


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