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亭主関白と モラハラ夫

『関白宣言』って昭和の曲があります。
あれは決して妻に文句を言ってるのではなくて、そうありたいけど、それができない夫の悲哀を歌った、あるある曲なんです。
Z世代が聴くと炎上しそうですが、世相を反映した哀しい男たちへの励ましの歌なのです。

亭主関白。
同棲中のおじさんは、まさに亭主関白なのです。
日ごろ何も言わないけど、ここぞという時には言う。日ごろ無関心なようで、困ったときには親身になってくれる。家族に対して愛情と責任感を持ち、家族から信頼されている、それが真の亭主関白なんですよ。

わたしは、そんな亭主関白が好きです。
だからこそ、亭主関白なおじさんと同棲をして、1/1には入籍しようと考えたのです。
泣きたいとき、そっと背中にもたれて。なーんにも言わずに黙ってる。わたしが話すまでなーんにも言わない。
そんな彼が好き。
重荷にならない程度に優しい。

一番風呂じゃないとダメだとか。夕食のおかずは3品以上だせとか。子どもたちの宿題は見たのかとか。
それはただの『モラハラ夫』です。

自分が勉強出来なかったからって、娘さんには勉強しろって一度も言ったことがないそうです。
その代わり、数学と物理だけはめちゃくちゃ教えてあげたそうです。
大学院での専門が微分位相幾何学って、微積分なのか代数幾何なのかわからない学問を研究していたおじさんです。

多様体の微分可能構造に注目する幾何学の一分野。微分可能構造という位相のみでは決まらないものを扱うため純粋な位相幾何学として扱うのは難しい部分もあるが,位相が与えられている多様体の微分可能構造つまり微積分ができるような構造を調べるということで位相多様体を調べるもの。

ウィキペディア

何を言ってるのやら。

娘さんは商業高校に進学されたんですが、部活重視で選んだそうです。自分とは違う生き方をいている娘さんのことを大切にされていたそうです。

娘さんも、お父さんは優しい人だったけど、実は怒らせるとお母さんより怖いことはわかっていたから、何も言わないときこそちゃんとしてた、って話していました。

これぞ亭主関白ですね。
モラハラ夫とは違う、昭和のお父さんですね。

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