見出し画像

第39期後期鳳凰戦B2リーグ第2節

お気に入りのシーン

タイトル通りの伝説の一局。もちろん全員で作り上げたドラマではあるがその主役の一人が魚谷侑未プロであった。

ちなみに今更ながらカミングアウトすると、6年前に投稿されたこちらのツイートの後輩君は僕のことですね(笑)

今まで獲得してきたタイトル数や所作、他での振舞い方など総合的に判断しても誰しもが認めるトッププロ。まだまだ比較されるような立場ではないが、同世代というのも相まって自身が目標とする一人である。

公式戦初対戦

練習などでは何度かご一緒させて頂く事もあったが、公式戦で初めて対戦したのは確か第45期王位戦準決勝第2回戦。

日本プロ麻雀連盟公式ルールで異例の早さの25分ほどで対局が終了。
その時は何も見せ場を作る事が出来ず4着であった。

そんなほろ苦い公式戦初顔合わせではあったが、今節のリーグ戦、鳳凰戦としては初めての同卓。
普段はあまり対局内容をまとめる事はないが、完全に自己満足の延長で後で振り返れるように記録しようと思う。

第39期後期鳳凰戦第2節振り返り

前節までのポイント状況と対局者は以下の通りである。

前節は別日対局で▲11.8。後期日程は降級割合が高くなるのでこれ以上のマイナスは許されない。しかし厳しいのは全員同じであり、本日の対戦相手も強敵揃いとなった。

1回戦(起家から小松、小林、西島、魚谷)

東場は小場で進み、迎えた南2局の自身の親番。配牌ドラドラのチャンス手。序盤に西家と北家にドラをそれぞれ切られる中で先制リーチまで漕ぎ着ける。

ドラが既に自身の目から4枚見えており且つ親のリーチである。一人旅の確率が上がると思いきや西家が自風の西トイツ落としから攻め返し、そしてリーチの声。
数巡後、③をツモ切ると西家からロンの声がかかる。高めタンピンの3メンチャン。淀みない一定の打牌と諦めない姿勢を感じた西家は魚谷プロであった。

その時に思い出したのが前の日に目にしたある記事。

Mリーグの開幕直前企画として各選手にインタビューをしているものであったが、その中で魚谷プロは

『気を付けている事は体力面です。もともとは気持ちで打つタイプですが集中力が切れてしまうと読み取れる情報や相手の違和感などキャッチできなくなるので。』

と答えていたが、その通りの集中力がこちらにも伝わってきた。この局以外でも時折、対局者の表情にもしっかり目を配っていたのが印象的であった。

迎えたオーラス
南4局1本場ドラ六
西家27,200

東家33,600
南家26,600
北家32,600
という点数状況でまたしても配牌ドラドラの最初の勝負所。
しかし親が2副露、北家も1副露と場のスピードが上がっている。それに合わせて自身もリャンメンを仕掛けて以下のテンパイ。

中盤にツモ6sで9sとスライドさせている(※ツモ切りたいが東家と北家にロンさせる可能性があったので9sと入れ替え)ので受けている南家からは片アガリの南は出る事はほとんどなく、場合によっては東家・北家からも出ないだろう。
ほとんどツモ専の所でなんと終盤にツモ六。打南として次巡ツモ七で以下のテンパイに組み替え。

そして最後のツモは4sであった。
ラス目の南家はノーテンの可能性が高くて北家はテンパイ濃厚。東家もテンパイ寄りだがノーテン流局を受け入れる可能性もある。七と4sはどちらも通ってはいないが危険度は4sの方が高い。
自身が選択したのは北家・東家からロンアガリできる方の打4s。しかし、その牌に北家からロン、2,000は2,300の放銃で4着スタートとなった。

2回戦(起家から魚谷、小松、西島、小林)

東3局南家ドラ②

配牌ドラアンコのチャンス手だったか序盤で西家の魚谷プロが3副露、3sと西と發をポン。
自身は仕掛けてドラアンコタンヤオテンパイの所に危険牌のツモ6sである。魚谷プロの最終手出しは2s。直感でこの6sがキツイと思い迂回するも1sも持ってきてオリへ。

親の西島プロにも仕掛けが入っていて共通安牌はなかったが、ドラが一番安全という事で苦しいアンコ落としの選択。

結果は西島プロ・魚谷プロの二人テンパイ。西家の魚谷プロの手牌は

久しぶりに武者震いを感じましたね。

南2局西家ドラ一
先制リーチを打つ。

親からの追いかけリーチを受け、一発目にドラの一を持ってくるという精神的にちょっと疲れる事もあったがツモ⑧。お互い20,000割っている状況だったので大き過ぎるアガリでしたね。

そして自身が親番のオーラスへ。
一人テンパイで繋いで迎えた1本場、13,700持ちのラス目の西家、小松プロからリーチを受ける。自身は30,000ぴったりの3着目でツモられてもノーテンでも原点割れの厳しい状況。なんとかギリギリ粘って終盤にテンパイ。

リーチ者の3巡目にはドラ表示牌の8sが捨ててあって且つそれは場に4枚見えている。

今まで幾度となくドラは切ってはきたが、この局は打ちきれなかった。かと言ってもテンパイは取りたい。しかし、西もニも生牌でリーチにはどちらも危険な場況。更にツモ回数も残り2回というオマケ付きだ。4半荘通してここが一番難しかったように思う。

自身が選んだのは打ニでテンパイ取らず。あっているかわからないが残り2巡に託した形。すると最後の1巡目で西家から西がツモ切られてポンテン9s単騎で流局。
西家には9sは通っていたので最善の選択はドラ切りリーチであった。次また同じような局面が来たら今度はドラ切りリーチしたい。

結果的に連荘に成功するが次局、中盤にまたしても小松プロからリーチを受ける。そして、あっさり1,300・2,600(+600)ツモられて原点割れの3着で2回戦目を終えた。

3回戦(起家から小林、小松、魚谷、西島)

南1局東家ドラ一

北家から7,700の出アガリ。

500オールは600オールを挟んで迎えた
南1局2本場東家ドラ4s

2,600オールは2,800オールの加点へ。
3回戦目は2着ながら大きめの素点で、前半のマイナスポイントの補填に成功する。

4回戦(起家から小松、魚谷、小林、西島)

東3局の親番で幸先よく2,000オールとし、東4局に加点チャンスの場況良しの2-5sリーチドラ1(※3巡目に3s切り)を打つも、小松プロに攻め返され5,200は5,800の放銃。

そして迎えた
南1局西家ドラ4s

北家の西島プロからリーチが入るもその巡目でのツモアガリ。これが決め手となり最終戦はトップで本日の対局を終えた。

終わりに

今日の対局も全員が前に出る所は戦って、捌くところはしっかりアガリ、守る所はきっちり受ける拮抗した展開でした。
最後に、たまたまアガれたものがそのまま最終ポイントになった印象ですが、ありがたく受け入れて次節に繋げて行きたいと思います。
そして、目標にしてきた方々との対局は最高に痺れて楽しかったですね。

また真剣勝負できるように精進していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?