逃げ若 名前から分かること

弧次郎、亜也子、雫ちゃん、玄蕃くん、吹雪くんの名前から分かることを考えたい。(18話時点)
鎌倉時代の武士などある程度の身分以上の人の名前の要素は、
《上の名前》
・氏:平氏,源氏,藤原氏,橘氏など血族の名前。時行の場合は平
・姓:氏ごとに朝廷から賜った名前。時行の場合は朝臣?
・名字:この時代で主に使う名前、領地名が多い。時行の場合は北条
《下の名前》
・諱:実名。元服(成人)の際に名付け親(not実親)に名付けてもらう。時行の場合は時行
・仮名:通称。上の諱は一般に使うことが忌まれたので、生きているときは主に仮名で呼ばれる。太郎次郎三郎などが多い。時行の場合は相模次郎
・(おまけ)幼名:誕生~元服前までのみ使用、○千代、○丸など。時行の場合は勝長寿丸・亀寿丸など諸説あり
と、たくさんあるみたい。だから若の正式名称は「平朝臣北条相模次郎時行」となるのかな?

オリキャラ5人が武家の子であればおそらく同じ構造の名前をもっていることになるけど、5人は武家の子なのかどうか?
まず、武家の子と確定しているのは雫ちゃんと玄蕃。雫ちゃんは武家諏訪氏の娘だし、玄蕃は追放されたとはいえ武士の子であることが回想で語られている。玄蕃が雫ちゃんと並んで武家の子確定しているの萌える。
次に、弧次郎と亜也子。二人の出自は語られていないけど、郎党として頼重から推薦されたことから、おそらく武家の子、もしくは孤児で、諏訪大社で幼い頃から武士として育てられてきたのでは。弧次郎は犬追物で「諏訪大社の弧次郎」と言われていたから、後者の可能性が高いんじゃないかな・・・。亜也子は「便女」と言われていたけど、平安末期の女武士、巴御前も便女で、武家の娘だったらしい。すると前者でもいいけど、弧次郎とセットで育った感が強いから後者か・・・?
最後に吹雪くん。彼は各地を放浪しているということしか分からないけど、見事な剣技と軍略の知識をもっていることから、庶民の子とは考えづらいかな・・・。
ということで、推測でしかない子もいるけど全員武士の子ということで名前から分かることを考えていきたい。

最初に、全員幼名ではなさそう。元服云々は作中ではスルーかな。
まずは弧次郎。次郎が入っているし仮名かな、そして次男坊ということで、お兄さんがいるのかな。
次に亜也子。女性の実名は基本表に出なく、対外的には身分名や親の名前とかで呼ばれていて、実名は親や夫くらいしか知らないらしい。○綾の娘、と対外的に呼ばれている名前?もしくは、亜也子が実名なのかな。北条政子の政子も、死後に記録用として父時政から一字とって即席で名付けたものなので、実際の名前は分からないそう。
玄蕃。正式には風間玄蕃。風間は名字。玄蕃の由来としては桔梗が原の玄蕃丞狐からとっているとは思うけど、名前としては仮名っぽい。幕末の酒井玄蕃という人の玄蕃は通称らしいので。
雫ちゃん。雫という名は、以前頼重の嫡子、時継と音が似ているので男子説を唱えていたけど、鎌倉初期に巴や山吹がいるし、雫で女の子でも当時としてそんなに違和感ないな。
問題は吹雪くん。いや、この時代の男子で吹雪はそうそういなかったんじゃないか??仮名でも諱でも幼名でもなさそう。そうなると吹雪くん離反派の私としてはコードネームとか、そういうことを考えてしまう・・・

いや、考えてみたけどそんなに分かることがなかったな。そもそも名前はジャンプ読者のためにキャッチーさをとったかもだし。(ただでさえネームドキャラの名前が似ていてわかりづらいので)

ただ、玄蕃くんは名字も名乗ったのにあやこじふぶが名字無しなのが気になる。あやこじ孤児・吹雪間者説を推してしまう・・・!そうなるとやさぐれている玄蕃くんが相対的に坊寄りの立ち位置に見える、親トークに乗れる若しず玄と乗れないあやこじ・・・(但し雫ちゃん以外は全員親死んでるけど・・・)というのが本日の一番の収穫でした。

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