逃げ若20話「仏1334」妄想

※ふせったーと同じ内容です

「衝撃の事実を教えてあげよう 仏様はね「「「いないんだよ」」」」
の瘴奸入道のセリフが、彼自身もこの事実に衝撃を受けてしまっていたのかも、という切ない妄想を引き起こしてきます…
最近敬語の方が文章を書きやすいです。

瘴奸入道の名前(音読み+入道)から、彼は元々お坊さん(僧兵?要調べ)だったのでしょうが、何らかのきっかけで悪党の道に入ったんですね。このきっかけが何かというと、治安の悪化から身を守るというのもあるでしょうが、何らかのタイミングでそれまで信じていた仏様が「いない」もしくは「救ってくれない」ことを実感してしまい、絶望の底に追いやられたのかもしれません。

だからこそ、仕返しのように「南無阿弥陀」を唾棄と共に唱えたり、若に衝撃の事実を伝えて動揺させようとしたのでしょう。特に後者は、自分が動揺した経験が無ければあの言葉は出てこないと思います。現代に置き換えると、弟に「サンタはね いないんだよ」とマウントを取るお兄さんのようにも見えます。

まあただ、その切ない(当時の人たちにとっては絶望とさえいえる)エピソードをこの外道に挟み込むと一気に物語が矮小化してしまいそうなので、絶対悪大好きな松井神にはぜひ外道のまま散らせて欲しいですね。

p.s.彼の鬼名「鍼口鬼」は仏道に背いた者が成り果ててしまう餓鬼の一種(口が針穴くらいの大きさしかなく、飢えと渇きに苦しむ)らしいので、本妄想では仏に裏切られたともいえる瘴奸が、さらに死後餓鬼になり仏にさらに痛めつけられるというのは想像するに堪えないものがあります…

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