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ブリーフセラピー的電話相談「妻子に逃げられた夫」編

ある日、私が、子どもの人権に関する電話相談の担当をしていた際に、ある男性からいただいた相談。

相談者「夏休みに妻が娘を連れて実家に帰ってしまい、戻ってこない。もうこっちでは、学校が始まったのに。学校に行かせていないなんて、虐待ではないのか?俺も親権者なのに、こんな勝手は許されるのか!?」

マハロ「そうですか。。。そんなことがあればすごく戸惑いますよね。ただ、夫婦がもう一緒に暮らせないとなると、、、お子さんの体は一つですからねぇ。裁判所がこの話を聞いたら、『母との生活で、お子さんが特に困ってないなら、今のまま』と言うかもしれないですね。」

相談者「それじゃあ、先に連れ去ったもの勝ちじゃないですか!じゃあ、俺が向こうの実家に乗り込んで、子どもを連れ去ったらどうなるんですか!?」

マハロ「そうですよねぇ、そういう気持ちになっても仕方ありませんよね。そうしたい気持ちもあるのに、今日まで踏みとどまってこられたんですね。それどころか、こうして子どもに関する相談窓口を利用したりして、子どものために適切な方法で解決しようとしてるんですね。なかなかできることではないです!」

相談者「そうなんです。俺も子どものために結構我慢してるんです。」

マハロ「本当に、お子さん想いですね。自分の思いを実現したいけれど、お子さんを傷つけたくはないと思っているんですね。そんな風に冷静に考えられる人は、なかなかいませんよ。今のあなたにお勧めできることは、早くあなたの代理人となってくれる弁護士を見つけて、その人を通じて妻と話をしてもらうか、裁判所に相談することだと思います。」

相談者「分かりました。ありがとうございました。」

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