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『情熱大陸』博多華丸・大吉編 密着後記

先日放送された『情熱大陸』の博多華丸・大吉さんの回を担当しました。

おかげさまで高視聴率を記録、TVerの再生回数もかなり伸びているようです。なにかしらで触れていただいた方、ありがとうございます。

せっかくなので、今回は密着することになった経緯とかなんとかを綴ってみようと思います。

昨年の秋に『推しといつまでも』が終了し、僕がつくことになったのが『情熱大陸』でした。毎週担当するということではなく、ディレクターとして密着取材を行うというポジションです。

早速「密着したい人リスト」を作り、プロデューサーと打ち合わせをしました。その中に書いた1組が、華大さんです。すでに『華大どんたく』は発表されていて、そこをゴールにする…という内容でした。

実は『情熱大陸』担当になる以前に、すでに『華大どんたく』のチケットに申し込み、当選していました。元々は、いちファンとして参加するつもりだったのです(もちろん僕の分のチケットはしかるべきルートでお譲りしました)。

ただ、華大さんに密着したいと思った理由は『華大どんたく』だけではないのです。

話は10年以上前に遡ります。

僕が担当していたバラエティ番組のロケで、華大さんをゲストに迎えることになっていました。しかし、ロケ当日にあるアクシデントが起こります。

そのアクシデントにより、ロケを続行するのかスタッフで長い時間話し合いが行われました。そのあいだ華大さんには特に理由を伝えることもできず、ひたすら楽屋で待機してもらっている状態。

ロケ開始の予定時間を3時間ほど過ぎたとき、ようやく「今日のロケは中止」という結論が出て、僕やプロデューサー、吉本の担当者が華大さんの楽屋に謝罪に向かうことに。

「お待たせしてすいません。理由はまた改めてご説明するのですが、今日のロケは中止とさせてください…」

そう頭を下げた僕らに対して華大さんが言ったのは

「あー、よかった!」

でした。「なぜ?よかった??」と困惑していると

「いや、理由もなく楽屋でずっと待機だったんで『華大はどれだけ待たせたらキレるかドッキリかな』って言ってたんですよー」

と笑いながら話してくれたのです。

普通なら怒っていいところです。怒らなかったとしても、不機嫌になって当たり前の状況で、この一言が出るんだ…と僕はめちゃくちゃ感動しました。

そして後日、改めて同じ企画にロケにゲスト参加していただき、無事オンエアに至ったのです。

これが僕が初めて華大さんと仕事をした時の話です。10年以上前の話ですが、ずっといつか仕事がしてみたいと思っていました。

話は2023年の秋に戻ります。

僕は企画書を作成し、マネージャーさんたちと打ち合わせをさせてもらい、華大さんのOKもいただき、いよいよ『華大どんたく』に向けての密着取材が始まったのでした。

密着の裏側を僕がここで語るのはルール違反かなと思うので、あまり触れません。

ただ放送の中にもあった通り、僕ら情熱大陸スタッフにも食事時には「食べてくださいね」「注文してくださいね」といつも声をかけてくれました。それは『華大どんたく』本番の時も同じです。

あれだけの大イベントの責任者として立ち回りながら、取材でお邪魔している我々にも気を配ってくれるやさしさに甘えて、どんたくの休憩中にはがっつり博多グルメをいただいてしまいました笑。

激うまちゃんぽんを頬張る前の僕と敏腕カメラマン

3か月の密着で感じたことは、30分という短い時間ですが番組の中に閉じ込めたつもりです。まだ未見の方、1回観たけどもう1回!という方、現在TVerで配信中ですので、是非ご覧ください!

改めて関係者各位、マネージャーさん、そして華大さんのお二人に感謝申し上げます。ありがとうございました!


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