他職種とうまく仕事しよう
医学物理士は普段黙々と仕事していることが多い!というのは過去の私のnoteでも何回かぼやいているが、本当に毎日黙っているだけだと、周囲から見れば何をしているのかよくわからない、チーム内で孤立した存在になってしまう。放射線治療の他職種、医師以外にも技師や看護師らとも日々適度に接することは臨床でうまく立ち回るために大事である。
そういうことで、筆者が普段の業務で他職種と接する機会を増やすために心がけていることを紹介していきたい。例によって筆者おっさんの個人的な経験談で、このようなこと当然だろうとも言われそうだが、そこはご容赦いただきたい。
1. 現場業務に立ち合う
特別な症例や気になる症例があればCT撮影や治療照射時に立ち合い、医師や技師と一緒に実際の現場を確認している。自分の目で見てこそ他職種との議論も深まるし、自分の治療計画や品質管理にもフィードバックができる。ひたすら治療計画をして画面上のすばらしい線量分布を作ることだけに傾斜してはいけない。
2. 幅広い知識を身につける
自施設の業務に関連しそうな論文やガイドラインはしっかり読んで知識をつけておき、他職種から何か聞かれたときにはっきり答えられるようにしておく。何も学術的な知識だけではなく、例えば保険点数や放射線管理などの実務的な知識もおさえておくと尚良い。現場でわからないことがあるときに意見を求められる立場を目指そう(ただしそれで偉そうにするのはNG)。
3. 技師室を利用する
医学物理士と放射線技師が別部門であろうとも、休憩時は技師室でくつろぐことにしている。広くてソファーお茶飲み設備付きの技師室が快適という事情もあるが、ここでは技師長や治療以外の技師とも接する機会がもてる。医学物理士として多くの放射線技師と良好な関係を築いておくことは業務的にも組織的にも重要であるのは言わずもがな。
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いずれも共通して言えるのは謙虚な姿勢でいることだろうか。資格があるとか学歴が高いとかいって現場で高慢に振る舞っている人がうまくいった例は見たことがない。無論卑下する必要もないけど。