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ひとりぼっちのヒヨドリ その29


  前のお話 ➡ ひとりぼっちのヒヨドリ その28


 

親心?


3月になったら急に春めいて、
庭先に福寿草のツボミが頭を出し、
黄水仙もヒヤシンスも
秋に花が咲く小菊たちも一斉に芽を出して、
チューリップも数本 芽を出した。


(福寿草のツボミ)
ヒヤシンスの芽


      写真はこれだけ。 (;^_^A



ひよちゃんは毎日やって来る。

テリトリー争いなのか、
どっちが追いかけてるのか分からないけど
時々猛スピードでひよちゃんとこの辺りを飛び回ってた
あのヒヨドリは見掛けなくなったなあ
と思っていたら、
今日ひよちゃんよりひとまわり大きいヒヨドリが来て
エサのカゴに止まったら、
すぐあとからひよちゃんが猛スピードで飛んできた。


   え!?攻撃するの?


一瞬の事で
背中をクチバシで「突きそうになった瞬間」だったのか
「突いた瞬間」だったのかわからなかったけど
攻撃されたヒヨドリはパーッと飛び去ってしまった。


  ヘーエ、ひよちゃんたら
  「これはワタシが貰ったもんなのっ!」って?
  身体は小さいけどけっこう気が強いのねえ

     (*^。^*) 

以前はひよちゃんが突然襲われて、
慌てて逃げて行ったのに。
「小柄でも結構たくましく成長したんだなあ」と
胸が熱くなったのと同時に、
 
  ひよちゃんはまだ未成熟なのか、
  オスだろうがメスだろうが
  ひたすら縄張り争いの相手でしか無いようだけど、
  間もなく繁殖期が来れば
  一人前にカレシができるんだろか・・・


と、” 親心 ” (?)が揺れる。

この 栄養不足で大きく成れなかったらしいヒヨドリが
気掛かりでならない。


人間て勝手なもんで、
もし私がスズメを可愛がっていたとしら、
ヒヨドリが小さなスズメたちを蹴散らし
エサを独り占めするのを目撃すれば、
そのヒヨドリを可愛いとは思えないだろう。

きっと「ヒヨドリって攻撃的で可愛くない」
と思うに違いない。

そして、
自分より大柄なヒヨドリを追い掛け回して
テリトリー争いに勝ったヒヨドリを
こんなに心熱く「可愛い!」とは思わないだろう。
「へえ、小さくても気の強いヒヨドリがいるんだなァ」
位な感想しか無いかもしれない。


だけどあの子は、
この庭の隅の木の枝で生まれて
ひとり 仲間に遅れて飛び立ち損ねて
ピーピーと心細げに鳴いていたのを、
私が保護して豚肉食べさせちゃった
あのヒヨなんだもの。 ( ;´∀`)

そして
無事親鳥に見つかって飛び立ったけど
半年経っても忘れないでエサをねだりに来た
あのヒヨなんだもの。
 (*^。^*)

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  ひとりぼっちのヒヨドリ その9~10

   
   

  つ づ く









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