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ひとりぼっちのヒヨドリ その26

  前のお話 ➡ ひとりぼっちのヒヨドリ その25


翌日
朝食の支度を始めると間も無く。

突然窓の外で

 ピーーーーッ! ピーーーーッ!

    ピーーーーッ! ピーーーーッ!


と、何やら数羽の小鳥たちが大騒ぎしている。
ヒヨドリじゃあ無さそう。

喧嘩?
何か取り合いでも? 

(物置の向こうなので解らない)


しばらく眺めていたら、
一羽のハシブトガラスが
何やら白っぽい肉片みたいな物
(豚肉にしたら100gぐらいの大きさかな?)
を咥えて、悠々と飛び去って行った。

そしてトンビが1羽飛び上がったけど
すぐ下に降りてしまった。

騒いでいたのは数羽のトンビだったのだ。

このかんカラスは一声も発しないで、
トンビどもだけが皆で騒いでいたのがなんだか笑える。

その上 トンビは一羽もカラスを追いかけるでもなく
物置の向こう側に降りたきり
しばらく
一羽も舞い上がらなかったところを見ると、
黙ってひたすら
カラスのお余りを数羽でいただいていたのだろう。


 「カラスは賢いので、集団なら簡単に
   トンビを追い回して撃退してしまう。」

と、先に書いたけど、
集団でなくて1羽だけでもトンビに負けないんだと
ビックリ!

 
  アンタたちはあのたった一羽のカラスに
  獲物をさらわれたの? 
  それでお余りだけ頂いてたってワケ?

  情けないねえ、バカだねえ。
    

     (^。^);



お昼時

ひよちゃんが私が用意したエサを食べ始めて
すぐ飛び去ってしまったので、
周りを見渡したら
トンビが電線に止まってこっちを見てる。

オオタカのあの雄姿に比べると
やっぱり何となく全体がブカッとしてしまりが無い姿。

       こんな姿はもっと締まりが無い っていうよりカワイイかも 
      👇

「だって休憩中なんだもん」って?


   ひよちゃん、  
   あいつは怖がらなくても大丈夫よ?


    (トンビって大体 素早く動くものは      
           捕食しないんだそうだ) 
  
   まあ、あんな可愛いジョウビタキにさえ  
   ビックリして逃げちゃうんだから   
   そんなこと言ったってムリかあ。
  

 

その日の昼頃。


 ピーーーーーヒョロロ
    ピーーーーーヒョロロ
 

と、2羽のトンビが
1羽のカラスに追いかけられて逃げ回ってる。

  アハハ、バカだねえ 
  ってか、おっきい成りしてるくせに弱いのねえ
 

                  
逃げ回る彼らは必死なんだろうけど
なんだかのどかに見えるから可笑しい。

でも、こんな姿は結構カッコイイし・・・

こんなの見ると結構コワそう ( ̄▽ ̄;)


ひよちゃんが恐がるのも無理ないねえ 

   (・ 。・;)

  つ づ く


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