【いま繋がろう】interview📝
サッカーに真剣に取り組めなかった大学時代の後悔を胸に、次こそはスポーツビジネスの世界で花開かせる。
現在、住友商事で従事しながらも、将来的にはスポーツビジネスで会社を設立し、Jリーグの強化発展の一翼を担う事を志す、菅原崇人さんにお話を伺いました。
【菅原崇人(27)】小倉高校サッカー部/慶應義塾大学体育会ソッカー部(理工学部)/住友商事/レオナゼミ/スポーツビジネスサミット運営/マサチューセッツ大学MBA在学中
【現場でしかビジネスは学べない】
ーーさっそくですが、菅原さんはどのような活動をされているんでしょうか?
「今の職場は住友商事で、所属部署は自動車系ですが、新たな会社を設立して新規事業を始めようとしているので、経営的なところやマーケティングのノウハウは学べています」
ーー住友商事なんですね!お仕事以外にも、積極的に活動されていると聞いたのですが。
「会社以外では、大きく分けて4点の活動をしています。
一つ目は、マサチューセッツ大学のMBAを受講しています。経営者になる為の勉強を全てオンラインで受講しています」
ーーMBAですか。その他には?
「二つ目は、『レオナゼミ』というスポーツゼミに1期生として所属してました。今はそのメンバーと新たな事業を作り出そうともしてます」
「三つ目としては、岡部さんや小泉さん(アントラーズ)、村中さん(シントトロイデン)が運営する、『LYDオンラインサロン』に所属してます。そこのメンバーと、スポーツビジネスサミットの運営を行っています。4/23には、オンラインでの第一回を開催予定です」
「四つ目は、ysccのJリーガー安彦さんらと共に、『Think2121』というプロジェクトをしています。100年後を見据え、スポーツの力で世の中を豊かにしていこうというプロジェクトです」
【Jリーグを世界一のリーグに】
ーーまさに“多動”ですね。これらの活動は全てビジネススキルであったり、物事を動かす為のノウハウを学べる場所だと思うんですが、それらをプライベートの時間を使ってでもインプットしようと思う理由があるんでしょうか?
「僕はサッカーのレベル、ビジネスのレベル共にJリーグを世界一のリーグにするという事が夢なんです。サッカーの実力で貢献する事が出来ませんが、ビジネスでサッカー界に貢献する事は出来ると思いますし、したいと考えています。具体的には、JリーグクラブのCEOやGMになることができれば、立場的にも色んなことが出来るかなと」
ーーなるほど。Jリーグをビジネスの側面から変えていきたいと。では、ビジネスの側面からJリーグを変えるという時に、具体的にどのようなイメージを持たれているんですか?
「Jリーグを強化するために身に付けたい事は、経営スキルですね。
僕は個人的に、その会社が良くなるか悪くなるかは、経営者次第だと考えています。サッカーで言えば、監督もそうです。
なので正直、今の会社にずっといるつもりはないですし、経営スキルを早く身につける為には経営者になることが最短の近道だも思うので、起業することも考えています」
ーーあくまでも、今の学びだけで終わらせるつもりはなく、現場に早く立って、経営のノウハウを修得していきたいという事ですね。では、ここ最近で一番印象深かった学びや、特に力を入れている学びはなんですか?
「そうですね。重複する事になりますが、経営スキルと言っても、ただ勉強してるだけでは絶対ダメだと思うので、『現場』を大事にしています。
机上の空論で語るだけではなく、実際に足を運んでコミュニケーションを取る、現場で何が起こっているのかを直接確認するといった事がイメージしやすいですかね」
ーーそういった一連のPDCAを実践出来るプラットフォームがあるんですか?
「あります。そのなかでも最も印象に残っている学びは、レオナゼミで学んだことです。月に一回『スポーツ×〇〇〇』というお題で特別ゲストに抗議をしてもらい、そこで出された課題に対してグループワークで取組んで、提案・プレゼンするという実践をしていました。
ただの聞いているだけの講義ではないので、その当事者になったつもりで課題に取り組めましたし、まさに、現場で何が起こっているのかというモデルケースをもとに、グループワークが出来たので、現場重視の学びが出来ていますよね」
ーーそのような身に付けた経営スキルを菅原さんはJリーグやサッカーにぶつけたいという想いが強いんですね。では、何故、Jリーグやサッカーなんですか?もっと稼げる業界もあるのでは?
【大学時代の後悔を晴らす】
「大きな理由は2つあります。
一つ目は、単純にサッカーとJリーグが大好きだということです。ほぼ毎週試合も見てますし、スタジアムでなくてもDAZNで試合を見まくるほどサッカーが好きです。なので、その大好きで自分を育ててくれたサッカー界に、少しでも貢献したいという気持ちがあります」
「二つ目は、大学の選手時代に対する大きな後悔があるので、それを取り返したいという気持ちがあります。後悔とは何かと言うと、選手として最大限の努力ができなかったことに対する後悔です。なので結局、サッカーへの未練があるのだと感じています。勿論選手としてサッカー界に貢献することはできないので、そうなればビジネスの勉強をするしかないなと」
ーーなるほど。大学時代の後悔をスポーツビジネスの世界で花開かせたいと。では、Jリーグをビジネスの分野から分析した時に、可能性や伸び代があると思いますか?
「僕は可能性しかないと思ってますね!」
ーーどのような可能性ですか?
「だって、日本より人口が少ない欧州があれだけ出来ているのだから、日本ができないわけがないと思ってます。
そう言うといつも、サッカーの歴史が違うだの、サッカー自体のレベルが違うだの言われますが、だからこそ、伸ばしがいがあると思います。
実際に、イニエスタが来て神戸の売上が伸びたり、ギラヴァンツも新スタジアムを作って入場者数を伸ばしてます。チャナティップが札幌に来て、『札幌』という地域がタイで有名になり、お金を落としてくれています。まだまだ出来ることは、山程ありますよね」
きっと菅原さんは心底サッカーが好きで、サッカーと共に育ってきたのだ。だからこそ、生涯自分が付き合っていくパートナーとしてサッカーを選択し、今度こそはとビジネスの世界でJリーグまたは日本サッカー界への貢献を誓うのであった。スポーツビジネスの世界で一翼を担おうと野心溢れるビジネスマンへの期待が膨らむばかりである。
ーーサッカーが本当に好きなんですね。
「はい。ビジネス領域でサッカーと本気で向き合って、これまで自分を育ててくれたサッカーをもっともっと発展させたいです」
ーーその為に心掛けている事は?
「自分はまだ27歳。だからといってこれからの生活が保証されている訳でもないし、いつ死ぬかは分からない。それなら、今この瞬間を後悔ないように生きていきたい!そう自分に言い聞かしています
」
「これからも色んな人達と出会い、未知なるチャレンジにも投資していきたい。そして、枯れるまでサッカーに熱狂していきたいと思っています」
【いま繋がろう】
おそらく、菅原さんのように、サッカー選手として果たせなかった自己実現をスポーツビジネスの世界で果たしてみせようと意気込むビジネスマンは少なくないだろう。
スポーツビジネスでもビジネスでも、なんでもそうだが、一人の力で物事を動かす事は不可能に近い。いや、動かす事が出来たとしても、そこに規模感は生産されず、一度こけてしまうと、そこから返り咲く事は至難の技だ。
だからこそ、こういった野心溢れるビジネスマンが、同じような野心やビジョンを持つビジネスマンと交流し、お互いの脳内をブラッシュアップさせる必要がある。
僕はそのような人達の一人一人の価値観を普及し、皆が繋がり合うことを願うばかりである。そして、書き続ける。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
菅原 崇人⚽️スポーツビジネス商社マン (@clasico_suga)さんをチェックしよう https://twitter.com/clasico_suga?s=09
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【レオナゼミ】については菅原さんがnoteでまとめてくれているのでコチラを読んでみてください↓