【阿吽之息】を考える

【阿吽之息】あうんのいき

 吐く息と吸う息。複数の人が共同で作業をするときのお互いの微妙な調子、またそのとき、気持ちが通じ合い、ぴったりと息が合うこと。
(豊富な用例でよくわかる 四字熟語辞典 改訂第3版より引用)

 こんにちは、異羽です。
 人と息を合わせるのって難しいです。相手のことをよく見て、相手に寄り添い自分の行動を噛み合わせる。お互いの、その、思いやりのやつ、ですよね。
 急に恥が暖簾をくぐってきました。

 僕今悪い予感してて、ま〜た演劇の話になりそうです。だって身近にあるのが演劇かバイトなんだもん!!!!!

 ......むずいよ、これについて書くの。
 多分ね、演劇において阿吽之息に辿り着くのがどんだけむずいかみたいな話になっちゃうし。それってあんま読んでても楽しくないでしょ。わはは。

 さて、新世紀ヱヴァンゲリヲンというものがあります。そこでシンジとアスカが阿吽之息で使徒を討伐するシーンがありますね。
 あれは分かりやすく「息を合わせる」を表現したシーンです。あ待って、これ阿吽之息と関係はしてても密接ではないかも。

 っていうのもね、これは僕のイメージの話になってくるんだけど阿吽之息って「息を合わせる」ではなく「息が合う」に近い気がしてて。準備とか練習の上のやつではないんですよね。
 周囲から見て「この2人、ちょうどハマってる!」ってなる感じ。
 これは阿吽の当事者お互いが相手のことを理解してないと起こらない現象なのではないかしら。
 その上で直感も必要となると、軽く達人の域ですよねぇ。

 ちなみに「阿」「吽」っていうのは梵語における最初と最後の文字らしいです。平仮名を見ても最初が「あ」で最後が「ん」なのがそれらしくて素敵ですよね。
 こういう、言語のルールにおけるこういう合致はロマンがあって好きです。

 つまり「阿吽」の中には全ての言葉が詰まっているが、それを発することなく差し出し受け取るその様子が阿吽之息なのかもしれませんね。

 僕は誰かにとっての阿吽になれる時があるのでしょうか。多分一番近いのはバイトしてる時ですよね。まあまあルーティンワークですから、同僚の求めるものをノータイムで差し出せるようになれれば、ちょっとは期待度上がったりして。
 結局我欲のための目標になるんで、向こうしばらくは阿吽のタイミングなんて訪れないのでしょう。強く願うと遭遇しない、サンタやペガサスと一緒です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?