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「ほいこれ」
「うわっ、なんだよこれ」
「なんかガチャガチャであったから回してきた」
「俺ってスライムで喜んだことあったっけぇ」
「スライムを目撃したお前を見たことがなかったから試してみた」
「あーそう」
「あら、お好みでない?」
「なんだろう、うん、癖にはなる」
「小躍りはしないか」
「スライム持って小躍りする俺、想像できる?」
「できる」
「あっれ〜お前は俺の何を見てきてるんだろう」
「基本的に小躍りとかはしないタイプのお前だね」
「あっれ〜正しく俺のこと見えてるな」
「なにで小躍りするか、探ってるところだから」
「多分それは物じゃなくて場所を変えてもらわないとな。教室じゃ小躍りできないよ」
「自分の部屋でする? 小躍り」
「しないね」
「詰みじゃん。俺の部屋来いよ」
「お前の部屋でもするかな〜小躍り」
「アクアリウムあるけど」
「フックとして弱いなぁ、もっとUMA辺りを出してくれないと」

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