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「竹って武器ですよね」
「違いますね。何がきっかけでそうなるの」
「竹って育つスピード早いじゃん」
「まぁ、そうね」
「武器って消耗するじゃん」
「するのかな」
「します」
「じゃあします」
「武器の消耗と竹の育成スピードが合致するじゃん」
「するのかな」
「します」
「じゃあします」
「すると、武器の補充には本来鉄が必要だけど竹があればそれで十分じゃん」
「十分なのかな」
「十分です」
「異議ありだけどいったんステイします」
「需要と供給って、武器と竹で成り立ってんだなぁとわかるわけだよ」
「わかるんだぁ。わからないなぁ」
「つまり、竹は武器なんだよ」
「でも竹が活きる武器って竹槍以外になんかあるの?」
「それはクラフトよ。銃でもなんでも作れるでしょうよ」
「あ、こいつドクスト読んだな? 司帝国のヒャッハー達を追い返すとこ読んだろ」
「読んだ」
「わかりやすすぎる。結論だけど、竹は武器じゃないです」
「えー、釈然としないな」
「武器を名乗るならガチ銃を竹で作れるようにしないと」
「第二の千空が令和の技術でクラフトしてやるぜ」
「楽しみにしてるよ。そのためにまず化学で上位10位に入ってもらわなきゃな」
「まぁ千空ってのはファンタジーだからな。高校生にあんな知識入るかよ普通」
「ドクストの展開並みのスピードで諦めた」

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