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「ふぉ〜〜ん一生ゲームして暮らしたいよ」
「だめだ最初の鳴き声が気になってその後一切入ってこなかった」
「これは俗に言う『気の抜けた声』の『抜けた気』です」
「そんな情けないのか」
「そらそうよ。ふぉ〜〜んが抜けると言葉も遣瀬なくなる。背骨抜くのと一緒だ」
「その例えに共感はなかなかしにくい。ていうか、抜けた後に遣瀬なくなるんなら、『抜けた気』はもっとしっかりしてなきゃいけないんじゃないの?」
「……はい?」
「わからんかね。仮に背骨の例えに則るとして、背骨が体を支えられるぐらいしっかりしてるから、抜くと上半身が? だらしなく? なるのか? 知らんけども」
「例えから辿って本筋を改正しようとしないで。俺も言いながら『あれ?』って思ったよ」
「適当な喋りが仇となっている。もっと芯のある気を抜きなさい」
「しゅ、シュポーーー!」
「こちらが天然記念物の狂人ですよ」
「そんなわけがぁ、ないだろぁ」
「お〜、目一杯気を抜いたね」
「今ならどんな不意打ちも当たるなぁ」
「ノーガードもいいとこじゃねぇか」
「困った、気を注入しないとやる気がでねぇ」
「あーもーほら事象がややこしくなってきた。ほら、ハイチュウだぞ」
「お前とは違うんだよ……」
「果てしなく馬鹿にされた気分だな。否が応でもやる気出させてやるよ」
「やってみろやぁ」
「お前の部屋にあるポエムノートを親の前で音読する」
「やめろや!!!!!」
「嘘だろ、あるのかよポエムノートなるものが」
「いっつもそうだ! いっつもお前のブラフに弄ばれる!!」

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