トリガーロージアへの既視感
注:完全な独自研究と主観によってのみ書かれているので閲覧注意
雨の多い季節になりました、今年の夏はかなり暑いと聞くので熱中症にはお気をつけて下さい。
といった前置きはさておき、デュエル・マスターズプレイス(デュエプレ)ではとあるデッキが話題となっています。
それがトリガーロージアです。
エンドレス・ヘブンによる文字通りのエンドレスな盾(シールド)追加によって耐えきり、最後は龍解したネバーエンドの高いコントロール性能で盤面をコントロールして勝利するデッキとなっています。
さらにその盾追加を活かすためにのべ30枚ほどのS・トリガーが積まれており、生半可なビートダウンの突破を許しません。
しかし、このトリガーロージア、圧倒的なまでの盾追加とビートダウン耐性、さらにこのヘブンズロージアというカードどこかで見たことがありませんか?
そう天門ループです。
ミルザムやエメラルーダによる暴力的なまでの盾追加、半端なビートを通さない30枚近くのトリガー、
そしてフィニッシャーの一つであるヘブンズロージア
と、構築論だけ見れば非常に似通っています。
なぜ、デュエプレでも紙でも似たような構築が流行ったのでしょうか?その理由を探っていきましょう。
モルネクの登場
受けデッキが流行った最大の要因としては、あまりにも容易にワンショットが可能なモルトNEXT(モルネク)の登場が非常に大きいと考えられます。
盤面ゼロからでもワンショットできるこの動きに勝てるデッキは少なく、バトライ閣を建てた場合はトリガー一枚程度では返らない盤面を作れるため、これを受けられるデッキは相当限られます。
紙ではそれを受けられる白青天門が勢力を伸ばし、デュエプレではトリガーロージアが開発されるなど、少なからず影響があると考えられます。
ただ、それぞれ白青天門からは魔天降臨がトリガーロージアからはインフェルノ・サインが殿堂入りしました。が、両者共に大きな被害は受けていません。
バイクの登場
革命編第1章燃えろドギラゴン!!及びDMPP-25でとあるカードが登場します、
轟く侵略レッドゾーンです。
現実的な確率で3キルが可能な(要求値は非常に高いが)カードで、このカードを受けてコントロールできるかが非常に重要になっていきます。
例えば、イメンループのセブ・アルゴル+プリンプリンで2面を止めたり、
黒単ヘルボロフ(紙)のファンタズム・クラッチや
緑単サソリスでは成長目ギョギョウや光牙忍ハヤブサマル+ボアロパゴス(紙)が積まれるなどそれぞれ対策がなされていました。
なお、余談ですがイメンや天門、サソリスの例を見てもわかる通り、ループデッキが速攻に弱いというのは嘘で、実際にはループデッキこそ速攻を受けるために大量の受け手段が積まれています。
そんな中、白青天門は天門ループへと、トリガーロージアはヘルボロージアへと発展的解消を遂げます。
両方とも豊富な受けギミックが存在するので、レッドゾーンやモルネクのような強力なビートダウンを受け切れるが故に環境の上位へと上がることになりました。
そもそも天門ループはデッキパワーが非常に高いというのもありますが。
両デッキの違いについて
ここまで似た要素ばかりを語ってきましたが、ここからは相違点について見ていきたいと思います。
まず、そもそも天門ループはループすることが着地点なのに対して、トリガーロージアは受けること自体が目的とデッキの思想が異なります。
天門ループの受けギミックは受けるためのカードというよりは、ループするためのカードがそのまま受けに転用できるというのが正しいと考えられます。
逆にトリガーロージアの受けは強い受けトリガーを片っ端から詰め込んだだけであるというのが大きな違いとなっています。
他の相違点としては、トリガーロージアがクリーチャーでの受けを主体にしているのに対して、天門ループは呪文を主体としています。
これはトリガーロージアが暗黒鎧ヴェイダーの効果を最大化したり、ウェルカムヘルで砕くことが目的であるというので、大きく異なります。
一方の天門ループはフィニッシュに呪文(フォースアゲインや目的不明の作戦)を使うからですね。
なお、この時期の呪文ロックは重すぎるナンバーナインか、一枚積みのガラムタぐらいしかいないので、呪文ロックはほぼ環境に存在しないが故に天門ループが活躍できています。
それ以外にも、フィニッシュ手段が殴り切るか、ループかで異なります。これはデュエプレでは実用的なループができないことに起因します。
とはいえ、もしループができたとしてもバイクで殴って勝てるほど甘いものは作られないでしょうが。
なお、別に天門ループも殴ってフィニッシュすることは可能です。
終わりに
というわけで、私がトリガーロージアに感じた天門ループとの共通項について長々と書いてきましたが、
結局の所、ループデッキならばビートダウンを受けるためにS・トリガーやその他の受けギミックを搭載するのは至極当たり前のことであり、現代デュエマの
カリヤドネループのスーパー・デーモン・ハンドやサガループの「迷いはない俺の成すことは決まった」
のようなもはやトリガーした瞬間に勝ちが決まるトリガーが積まれるなど、受けデッキの比にならない程に
ループデッキの受けギミックは凶悪になっています。
とはいえ、受けデッキはループデッキと異なりゲームを終わらせないことを目的としているので、害悪なのには変わりがありませんが。
とかく言いたいことは、ループデッキはバイクに容易に貫通される程受けは弱くなければ、なんならトリガーした瞬間に勝ちが決まることもある
ということです。
ちなみに、別に天門ループとトリガーロージアは箇条書きマジックぐらいでしか似てないです。