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社会人落語日本一決定戦、初参加の感想

社会人落語日本一決定戦に出てきました。いや箸にも棒にもという感じでした。ネタ間違えたし。とほほ。
というわけで個人の反省兼備忘録兼感想兼言い訳でこれを残します。悪しからず。

【全体的な感想】
予選は参加しつつ一席も見てなくて決勝を見ただけだけども、「社会人としての噺」で勝ち上がった人がほとんど。
ただ古典落語にオリジナルのクスグリ入れればいいってもんじゃないのは今年と去年見ててよくわかりました。
社会人としての経験を入れるということと、余裕を持って10分に収めるということの2点から、そりゃ古典改作か創作が強いよなあというところ。決勝上がりたくて古典だけやるのは少なくとも近道じゃないなあれは。
ついでに言うと古典で決勝に上がってもシンプルに盛り上がらない。めちゃくちゃいいプロがごまんといるから、客が引かないにしても寄ってこない。2019年の11代目みたいな相当な飛び道具入れないとキツい。
あとはなんかやっぱり横の繋がりが強い大会だなと。まあそこをぶち抜いて上がる人も少なからずいるわけだし別にいいんだけども、もう少しピリピリしてたほうが「大会」としては好みかもしれない。
出場者からスタッフから声をかけられたし声をかけたし、社会人としての繋がりはかなり大切だからそういう意味ではめちゃくちゃ意義のあることなんだけど、個人的には、選手権と銘打ってるからにはそのほうが好みだということです。
でもやっぱり声はかけてほしいしかけたい。もう大人だから。


【良かったこと】

・控室兼更衣室、思ったより人少なかった
コミュニティセンターとして一箇所しかなかったのに人少ねえ。忙しなさがあるかと思ったけど、心身ともにかなーりゆったりできた。調理室だったので机も椅子もあったのもよい。

・受付のおばちゃん話しやすい
良いタイプのおばちゃん揃い。緊張も解ける。

・全然知らない人でも出番前後で話せる
いいっすねこれ。自分も含めて、学生時代の大会ではなかった大人の余裕がみんなある。袖の出囃子担当のおっちゃんも良い人そうだった。

・開会式がなく出番前に行けばいい
これはでかい。めちゃくちゃ楽。感染症対策が功を奏している。

・どこもかしこも年齢層が高い
演者もスタッフも“お年を召してらっしゃる”ので、良くも悪くも若いというだけで目立てる。一つの会場、30人程度の内、20代は1,2人。30代は5人いるかいないか。


【反省点、覚えておきたいこと】

・言葉の大喜利はウケない
これは悟った。きっと無理だ。お笑いの名残りでやってたらたぶんいつまでもウケないまま終わる。年齢層が高いがゆえに「ニュアンスおもしろ」は伝わらない。かっちりしたおもしろポイントがないと厳しそう。失敗した。

・終わってからの待ち時間が長い
システム上仕方ないんだが、出番後から結果発表までの時間が長い。待ち方を考えていないと詰む。

・レジャーシートがあるといい
「どこで着替えさせられるかわかりませんからね!」ってレジャーシート敷いて着替えてるオッサンが言ってた。そのとおりだと思った。次は100均で買っていって捨てて帰ろう。

・飲み物は袖まで持っていける
持っていける。覚えておくんだ俺。廊下の植木近くに置くんじゃない。

・各所の時計の時刻が全部バラバラ
各所でプラマイ5分狂っているので、比べる場所によっては10分くらい違う。あてにならない。焦って損した。遅れなくてよかった。

・飛沫防止パネルがあった
演じてる感じ違和感がなかったが、顔や身体を上下に振ったとき、支柱に被る可能性がある。つづらさんありがとうございます。

・予選からクソでかい会場でやってると思ったほうがいい
これはたぶんそう。予選用に会議室サイズでやるとダメ、たぶん。きっと。おそらく。

・マクラは10秒でも入れたほうがいい
創作またはそれに近い場合、できれば20秒、30秒くらい使って、なんの経験に基づいた噺なのかを話したほうがいい。審査員ウケが違う。


今思いつくのはこれくらい。

そして実家からパクってきた草履がクソ小さかったから早急に買い替えるのだ。わかったなおい。更衣室と会場の行き来、めちゃくちゃ苦労したぞ。

社会人の皆さん、みんな出ましょう。めちゃくちゃ面白いですよ。