囲碁AIと人間
こんにちは、MAGISです。
今回は囲碁ソフト(以降囲碁AIと呼称)ついて書いていきます。
囲碁AIの強さ
囲碁AIといっても沢山種類があります。
代表的なものを挙げると、Alpha Go、Leela Zero、絶芸、Katago、ELF OPEN Goといった所でしょうか。
Alpha Goは囲碁AIの第一号、深層学習を用いた勉強法で世界トッププロだった李セドル9段を倒し、ここからAI時代が始まりました。
AIの棋力ですが、神机というAIを例にとると、プロ棋士や野狐9段の猛者たちに対して4子置かせて勝ち越しているようです。
また、その神机よりも絶芸の方が2子近く強いという噂も...
もう人間が互角に戦える日は来なさそうですね。
いつかプロが9子置く時代が来るのかもしれません(笑)
AIの棋風
AIは圧倒的な読みに加えて、人間にはなかなかできない発想を持っています。
星へのダイレクト三々、小目からの二間高シマリなど特に序盤にAIならではの打ち方が見られます。
また、カタツキやツケを多用するなど、相手の石を凝り形にさせようとする傾向が見られます。
従来人間が考えてきたような、隅の陣地を最優先するものとは少し違うようです。
AIの弱点
読みが早くて正確で強いAIですが、大きな弱点がありました。
それはシチョウと死活です。
この写真は李セドル9段の引退試合で、韓国の最強AIとの対局です。
白のAIは真ん中黒2子がシチョウにならないというのが読めなかったようです。
トッププロに置き石を置かせるようなAIでもシチョウや死活を読めないことが度々あります。
誰でも利用できるAI
めちゃくちゃ強いAIですが、いくつか誰でも利用できるものがあります。
Leela ZeroやELF Open Goなどは一般人でも利用でき、対戦や検討機能がついています。
これらは、絶芸や神机などと比べるとだいぶ棋力は落ちますが、人間よりもはるかに強いです。
そのため、研究に利用しているプロ棋士も多く、検討に利用するアマも沢山いるようです。
しかし、そこには落とし穴が。
誰でも簡単にAIを利用できるために、ネット碁ではソフト打ちをする人が出てきてしまいました。
なんとプロ棋士でもソフト打ちをしている人がいるようです。
初めのうちは、野狐囲碁でもソフト打ちをして段位を上げていた人が多かったですね。
私は当時から野狐囲碁で9段で打っていましたが、対局でソフト打ちをされたことが沢山あります。
また、ネット碁の大会でソフト打ちをして勝ち上がった人もいるようです。
実際、2019年のアマ竜星戦ではソフト打ちによって全国大会に残った人もいました。(全国大会は棄権)
AI技術の進歩により、研究などでは便利になったものの、悪用されると害となってしまいます。
これは落とし穴といえるでしょうね。。。
まとめ
囲碁AIは人間よりもはるかに強いですが、時々シチョウや死活を読めないことがあります。
そんな強い囲碁AIを誰でも使える時代になり、研究や検討もしやすくなった。
しかし、囲碁AIを悪用してソフト打ちする人が出てしまい、実害にもなり始めている。
いずれソフト打ちの見分け方や、具体的なAI定石について書いていこうと思います。
ではまた。
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