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#PRIMALS live in Japan – Beyond the Shadow 2日目レポート ~この「衝動」はゲーム体験の上にある~


・はじめに

 はじめまして。Magierと言います。そこらへんにいる一般ヒカセンです。暁月楽しんでますか?
6/5(日)に幕張イベントホールで行われたPRIMALSのライブに参加してきました。一言で言えば「すげー良かった」なのですが、色々喋っておいたり残しておきたいことがあるのでNoteに書き留めておきます。

当然ですが6.1までのネタバレを含みます。

まずは自己紹介
・2年前5.2あたりで開始し2ヶ月で漆黒を終わらせた
・零式は共鳴、再生、辺獄クリア。絶竜詩挑戦中。
・身内のFCに加入。その人たちと幕張に集まる。
・PRIMALSライブはファンフェス含めて初。FCメンバーはZepp名古屋参加。
・オタクライブは割と行く。直近は3週間前の幕張でバンナムフェス。感覚ピエロ良かった。兄貴のサプライズビビった。あと電音部、あいつらすげぇ。Hyper Bassの現場のスピーカーで聞く低音ヤバかった。これ長くなるな?

・ヒカセンの皆さん

 皆さんお行儀がいい。
ライブが初めてって人が結構いたのもあったけど、暴れたり無関係な曲で何でもUO光らせたり両手を真上に掲げてクラップしたり横にぶつかるようなダンス踊る人がいなかったのはホント気分良かったですね。ライブに集中できた。
 あとペンライト。売り切ればかりがネタにされますが会場の皆さん結構な方が携帯していました。中にはただ振るだけではなくFF14内の「応援する」エモートの動きを再現する人がいて中々凝ってましたね。でもあの動きは後ろに確認取ってからやったほうがいいんじゃないかなー……

・究極幻想

 真っ赤に染まる会場、気持ち良すぎる
映像にルビーウェポンが出たのもあって、ペンライトを何色にするか分からないような若葉にも(輝ける蒼と合わせて)「あ、これは映像に合わせた色にすればいいんだ」と理解させるに十分でした。セトリの初めの方に置いたのも納得ですね。

その中で頑なに振られる数人の緑ペンライト。そうです。エメラルドウェポン前半の曲でもあります。
彼らは何故緑にしたんでしょうか。レックスへの手向けでしょうか。ガイウスへの畏れでしょうか。ターミナス・エスト・トレースを避けられないことへの苛立ちでしょうか。爆雷2222を3回失敗しても序盤過ぎてギブアップ投票出来なかったことへの怒りでしょうか。

何にせよエメラルドウェポンへの「思い」の強さがそのペンライトを緑に光らせたのでしょう。
これを例えば「赤にしないのは空気読めない」って言う人が出ないのがヒカセンの好きなところです。あと祖堅さんも前日に「ロックなんだし何色でもいいよ!」って前置きしてるのも大きかった。

この後もところどころ「一色に染まるペンライトの中に浮かぶ別の色」が散見されます。To the Edgeの白はエリディブスへの思いでしょう。Close in the Distanceの青は希望を求める鳥の色でしょう。そういうのを想像するだけでも楽しいライブでした。

でもLocusで水色か青を掲げるのは過激派だと思います。いや確かに本家アレキよりLocus聞くことになりますけどね?

・植松伸夫という古代人

古代人がメタ的に植松伸夫という存在にドンピシャなのがズルい。
曲は本当に良かった。ビッグブリッヂをノビヨのシンセで生で聞ける日が来るとは思ってなかったですよ。オタクコンテンツ追っかけてたらT.M.RevolutionとSUGIZOとINORANが同じステージに立つ姿を見たくらいには有り得ない。そもそも本人がビッグブリッヂあんまり好きじゃないってのは有名で、それをまさか生演奏とはね……。

演奏も素晴らしかったが目玉は祖堅さんとのMCですよ。当時タカってた祖堅さんと可愛い後輩の面倒を見てたノビヨさんとの和気藹々な語りが見れただけでもプライスレスです。ノビヨさんの曲ももちろん素晴らしいけど、そういう人柄とか、後進育成とかも、スクウェアのゲーム開発に影響与えたんだなぁとほっこりさせられました。

そして祖堅さんに何度も擦られるバーで飲んでる石井浩一さん。

ノビヨさんの 「昔は今ほどゲームミュージックの知名度が高くなくてコンサートやるにも各所でお願いしなきゃいけなかったのに、今は素晴らしい」みたいな発言も時代を感じました。でも、そんな時代の最前線で動いてるのは祖堅さんかもしれないけど、そこまで至る道を切り開く手段や道具を用意したのは間違いなくノビヨさんだと思ってます。貴方が切り開いた道は決して無駄ではなかった。その道を開拓したのも、後輩に奢ったのも、全ては繋がって今日に至る。すべての道が至る場所。このライブ会場が漆黒決戦ノルヴラント。

・漆黒に言葉はいらない

泣いた。
映像と曲の相乗効果が凄まじい。特にWoL戦の映像の凝り方よ。タンクLB4連、映えるねえ。特にガンブレのは効果音とエフェクト込で一番好き。

自分が初めたのが漆黒からで、To the Edgeはストーリーはもちろん、FCメンバー8人集めて行った未予習極攻略で印象に残ってます。
その後にShadowbringerはズル。ズルオブズル。あとアキネイターが「あなた達が一番泣いたのはこれですか?」って提示するノリでアルバートとセトの再会シーンを最後にするな。泣いたよ。あれは泣くよ。

・暁月は言葉にできない

泣いた(2回目)
何も言えねえ。Endwalkerもそうなんだけど暁月の曲は破壊力が高すぎる。映像も火力が強い。もうストーリーをそのまま思い出すだけで泣いてしまう。暁月のフィナーレ、良かった。

そして最後の最後まで映像に映らなかった我が友。メーティオンが飛び、久遠から現実に戻った映像を見た時に「おいおいその間に何が起こったかは2人だけの秘密ってか?」ってノロけるところでした。運営的にもあの決闘シーンはヒカセンと友の2人だけの秘密ってことですか。分かりました。そこは解釈一致です。

1つ残念なところはせっかくアコースティック機器を用意したのにオールドシャーレアンの曲だけで掃けたところですね。他のアコースティック何かやってほしかったなぁ。

・シルクスツイニングは全てを背負って

そもそもシルクスツイニング、そしてロングフォールについては自分にとって特別な場所、そして曲です。アーモロートのクリアを眺めていたFCメンバーがクリア直後に俺をPTに誘い、希なる強者として皆でハーデスを倒して、俺がEDを眺めているのを待っていてくれて、その後「シルクスツイニング、多分野良で行くと楽しめないから一緒に行きましょう」って誘ってくれてました。コンテンツ突入直後に「BGM、聞いたことありませんか?」って言ってくれて、そこでオメガとクリタワを混ぜた曲であることに衝撃を受けて、進行中データログを読ませてくれて、と俺の情緒を存分に破壊した、あのシルクスツイニングです。

自分にはeScape、というかアルファ3層(ノーマル)にも思い出があるんですよ。当時波動砲を食らいすぎて、「俺は……左右が分からない!」って絶望してからそれを克服するためにアルファ3層を周回していたため、eScapeを聞きまくっていました。そりゃシルクスツイニングでダメージを受けますよね。今でもeScapeは魂のBGMです。

俺を14に誘い、その道程を見守ったFCマスター曰く。
何故俺はあんなにノーマル3層に引っかかってたんでしょうね……

閑話休題。そしてロングフォールは「ミーム」でも有名です。この記事見てるようなヒカセンは把握してるでしょうが、詳しいことは下記を参照してください。

そして今回のライブでそのミームを昇華した結果、踊ってるのは社員ではなくプロのダンサーでした。ばっかじゃないの?そういうの好きよ。

そしてここは運営側だけではなく客側も素晴らしかった。ペンライトの色は今までコンテンツの色を選んでいましたが、ここは「コンテンツの色」としては青が多かったです。クリタワの色でしょうね。そして今までは違う色はポツンポツンと見えただけですが、ここでは明らかに緑と赤が青に次いで多かったです。
ロングフォールで青赤緑といえば、上記記事でも紹介しているミームですね。デジタルファンフェスでもモルボルを始めとした社員さん4人がTHDDのTシャツを着てダンスしてましたね。何で?

個人的にこのロングフォールのダンスと青赤緑のペンライトが一番感動的な部分でした。というのも、この2つは明確に公式の用意したものではなく、ネットミームを昇華して公式とユーザが両方その要素を取り入れたからです。
もともとFF14運営は柔軟であり、ユーザ側で盛り上がった要素を取り込んでいくことが結構あったそうで(後ろの2年しか遊んでないため迂闊なことは言えない)それを盛り上がるからという理由でシルクスツイニングをダンス曲として用意しました。
ユーザもゲーム内でのシルクスツイニングでなく、その外側の、ネットの反応、ユーザの反応を把握した上で青赤緑に分かれたペンライトを振っている。運営もユーザも、ゲーム内外の『シルクスツイニング』を全て巻き込んで発現したのがあのライブ会場でのロングフォールであると思っています。それはまるで、アレキサンダーの時間遡行、オメガの異次元、クリタワの力そしてアラグの技術、それらを解析したガーロンド・アイアンワークス、そしてその時代を生きた者たちの思い、何より己の確固たる決意を全て抱えて第1世界に降り立った水晶公のようでした。

あとロングフォールとは直接関係ないけど、ロングフォールやった上でeScapeやってくれたのもとても嬉しかったです。他のオタク現場だとアレンジが流れると基本原曲は流れないので…。

・タイタンはYes!Party Time!!

真面目に〆たあとにふざけた見出しで申し訳ないんですが、今までの曲は感動とか感情とか情緒とかそっちが先行してましたが、加重圧殺はそういう文脈関係なく、ただただ熱かった。今回は出来なかったけどアンダザウェーイ!!ってコールするのすげー楽しそう。あと全体的に色が統一されている会場に、オレンジ色の曲が無かった中でオレンジのペンラ一色になるってことは、UOが映えるんですよねあの曲。実際今までマジで炊かれなかったUOがポツポツ見えて綺麗でした。自分も1本折りましたね。

つまり
・単体で強くて
・UO曲で
・コーレス強くて
・盛り上がる

これはデレマスでいうYes Party Timeでは…?いや過重圧殺はYPTより後だから自分Rest@rtかもしれない。いやでもあれは文脈強めだならなぁ……。どちらにしても終盤でああいうブチアゲ曲があるのはとても強いなってなりますね。その上で吉田がタイタン歌ってたこともあるわけじゃん。生で見たかったよ……

・まさかライズで止まったことがない人はいないと思いますが

これマジでFCメンバーに何度も煽られましたからね。許せねぇよ。
とにかく止まれたのがすげー、すっげー嬉しかった。

この情勢でコールが制限されてる中でオタク現場でも色々なレスポンスを模索していて、演者がクラップ促したり、バックスクリーンに歌詞を出してコール代わりにしたり、それでもYPTを始め全盛期の火力には程遠いな、と少し寂しくなります。ただこれはマジでどうしようもないし、何より寂しさを感想の頭に据えてしまうとエゴサした演者に申し訳ないしなぁ、とむず痒い思いを抱えていたわけです。

結局コーレスによってどうなるか、演者と会場の観客、皆の一体感の形成です。その一体感が快感、ボルテージに繋がります。
ライズの時間停止はこの情勢で最大火力を誇ります。ここ2年の様々な現場含めても間違いなく最強でした。

「客も舞台装置」はオタク現場の言葉ですが、ライズも間違いなくそれに当たります。スタンド席から見た時間の止まったアリーナ、とても綺麗で、とてもぶち上がりました。皆さん一人一人の協力あってこそです(何様の立場だよ)

・感動は体験に基づく

「今日楽しかった人はFF14を真剣に遊んでた人だ!」

ここでこういう理由があるからこのライブは楽しかった、ってグダグダ書こうとしたことを一言でまとめると終了間際の祖堅さんのこの一言になります。あの短い時間少ししかないタイミングでこんな的確な言葉を紡げる祖堅さんはすげーよ。

自分が書いた上記の感想もほぼ全てがゲーム内の体験に基づいたものです。Nオメガで左右が分からず何度もチャレンジしてeScape聞いたり、此処に獅子ありはカーテンコールのヒールに苦しんだ思い出が蘇ります。連番者は初めて誘われた固定の覚醒リヴァイアサン(輝ける蒼)で高まってました。

全ての感情がゲームの上にあるというのがゲームミュージックの特殊なところで、だからこそ集まった人たちはゲームの共通体験がある。言葉は交わさなくても同じ体験をした仲間がいる。その人たちと一緒になって盛り上がる、耳を傾ける、ライズで止まる。それこそが極上の体験です。ホントにライブ楽しかった。

ってのを開発側、祖堅さんが簡潔に、綺麗に纏めてくれたのがなお嬉しかった。
つうか祖堅さんの回しが上手すぎる。会場の煽り方、MCの小ネタのはさみ方、笑いの取り方、アドリブ、全てが楽しい。
楽しいだけじゃなくて気配りもめちゃめちゃ上手くて、「声出せないけど、たまに少し笑ったり声が出たりするかもしれないけど、それはもう仕方ない。そういうのを報告し合うのはやめようね」と相互監視によるギスギスを牽制したのはファインプレイだと個人的に思っております。
あとライズの時間停止も会場に向けて手を上げて「次だよー」って感じの予兆を表示してくれたのすげー助かりました。あそこ一発勝負だからミスったらワイプ確定(リトライは少なくとも1年以上後だろう)ですしね。それでいて示し方を声を出さないことで「運営が促した時間停止」にせず、あくまでも客が自発的に止まったように仕向ける。この方が盛り上がるんですよ。

とにかく祖堅さんが中心にいなければあの現場は有りえなかった。楽しい時間をありがとうございました。これからもFF14を真剣に楽しみます

・最後に

終わってからHUBで感想戦。その後続々とHUBに集まるPRIMALSのTシャツ。各地で聞こえるエオルゼア用語。
これよ、この打ち上げの空気よ。しばらく現場にはソロで参加して飲み屋にも行けずTwitterを掘りながらホテルで一人で飲んでたあの頃とは違う。この現場特有の空気。これを吸えたのも元気出ましたね。

ゲームの体験がこのライブの感動に昇華されたのと同様に、ライブの体験が日常を豊かにして、またゲームやるか!と前向きになれる。そんな綺麗な循環を感じられたいいライブでした。改めてPRIMALSの皆様、そして台本にないのに祖堅さんに振られてクソデカ大声で会場に挨拶してくれた吉田さん、本当に楽しかったです!ありがとうございました!


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