![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77474712/rectangle_large_type_2_738f3471a207c094d89df276aefb09dc.png?width=1200)
火水未済【卦の解説】
はじめに
今回は火水未済について解説します。
火水未済の解説
完成で終わっては易ではありません。完成もまた流転の一相なのです。初めは吉にして終わりは乱る。その混乱の中にあって、危難を冒して光明をもとめてゆくのがこの卦です。挫折もあります。苦しみも多いです。なすべきことが次々にやってきます。それを一気に片付けようとせず、粘り強く、柔軟に対応してゆくことです。各爻は正位をはずれてはいるが、すべて正応しています。一致協力して難関を切り抜けることが大切です。それができれば剛健の気のあふれる乾にもどるのです。このように易の卦は無限に循環していきます。
爻辞
初六: その尻尾を濡らす。面倒なことになる。
九ニ: その車輪を引く。占問したことは吉。
六三: まだ向こう岸に渡りきっていない。進んで行けば凶。大河を渡るのはよくない。
九四: 占問したことは吉。難儀は消滅する。震という者が鬼方の国を討伐し、三年たって大国から褒美をもらう。
六五: 占問したことは吉。難儀な目に遭わない。君子にとって栄光あることに、捕虜を獲得する。吉。
上九: 捕虜を獲得して祝賀の酒盛りとなる。災難はない。頭を濡らす。せっかく捉えた捕虜を失う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?