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催眠をする際のスピードについて

催眠術を掛けるにあたって一連の流れに要する時間(スピード)についてですが、特に意識する必要がないように思えて実はとても大切な要素を秘めています。イベントなどで他の術師さんの実演などを見ていると現象と現象の間で息つく間もなく次の現象を起こしに掛かる方もいますし、中には前暗示を入れた後に数秒で現象を起こしてしまうスピードを最重視した催眠術師もいます。


【短時間催眠のメリット】

・テンポよくスピーディーに進めることで被験者が焦ることから心理が後押しされ現象が起こしやすくなる。

・現象と現象の間の時間を短縮することで自己暗示で現象が抜けてしまうことを防ぐ。

・精神的疲労が最小限で抑えられる。

【短時間催眠のデメリット】

・催眠状態に入った時の変化現象などを認識できないことから失敗する可能性が高い。

【ゆっくりと進める催眠のメリット】

・ゆっくりと進めることで被験者の変化現象が確認できることから的確なタイミングで暗示を入れることができるので失敗が少ない。

・被験者自身が変化減少を落ち着いて楽しむことができる。

【ゆっくりと進める催眠のデメリット】

・現象が起こった後に被験者に考える時間を与えることで自己暗示で現象を抜いてしまう場合がある。


上記のように催眠を進めるスピードには大切な要素が含まれています。ここでは催眠をするにあたって最も最善であろう時間配分について解説します。

術者によって意見は異なります。これから記載する内容が正しいとは限らないですが、参考としての時間配分は下記になります。

①権威暗示&ラポール作り:ゆっくりと進めることで心落ち着かせてもらい安心感を出します。

②カタレプシー:比較的スピディーに数種類の現象を進めることで軽催眠状態が安定します。

③感情支配:ゆっくりと現象を楽しんでもらうこと被験性が高まる場合が多いです。

④記憶支配から幻覚催眠:記憶支配暗示が成功して再度催眠状態に入ったら目的の幻覚暗示を入れるまではとにかく早くスピーディーに進めます。ここでの注意点は幻覚暗示を入れる段階になっても目的の現象までは決して焦らずに進めることが重要です。例えていうとスピーディーに深化法で深催眠状態に入れた後にタレントの〇〇さんが見えるといった暗示を入れる前に3つ数えると目の前が白くぼやけてきます等の比較的イメージしやすい視覚変化現象を数回繰り返した後に目的の視覚支配暗示を入れると成功率がかなり上がります。

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