艮為山【卦の解説】
はじめに
今回は艮為山についての解説です。
艮為山の解説
艮は泰然として動かぬ山です。沈思黙考して、軽挙妄動を慎むべきときです。軽率に進めば、山また山の難儀がひかえています。卦の形は、各爻とも正応するものがありません。協力者は期待できず、ひとり我が道をゆく覚悟が必要です。依頼心は禁物です。地道な努力で、現在の地位、境遇を守ってゆくことが大切です。色々な悩みがおきたとき、うろたえては駄目で、泰山のようにどっしりとしておかなければなりません。
爻辞
初六: 足に意識を集中させる。災難を免れる。長期の占問にはよいことがある。
六ニ: ふくらはぎに意識を集中させる。すると、足を挙げられないので不快な気分になる。
九三: 腰に意識を集中させる。背筋に裂傷を負って危険な状態。心臓が焼けるように痛む。
六四: 上半身に意識を集中させる。災難を免れる。
六五: 頬に意識を集中させる。ことば使いが明晰で話に筋が通っている。難儀なことが消滅する。
上九: 頭のてっぺんに意識を集中させる。吉。
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