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水雷屯【卦の解説】

はじめに

今回は水雷屯の卦について書いていきます。

水雷屯の解説

屯とは、とどこおること、行き悩むことです。
草木の芽が固い地面を突き破ることができない状態を示します。

水雷屯について

上の卦が水で、下の卦が雷で若い木を表しています。屯はとんではちゅんと読みます。天造草味と、卦辞に書いてあります。天地創造万物生成の始まりという意味です。天地創造始まりの卦なので、これを人間でいうと赤ん坊のことです。だからそっと進めるのが良いです。あんまり性急にやるのはよくありません。赤ん坊のときから少年や青年と同じ育て方をしたら、死を招くこともあるので危険です。苦難の最中に事業を始めた時にも屯に当たります。この屯の締めくくりの言葉に、小貞吉、大貞凶と書いてあります。やるべきことを一つずつ丁寧に仕上げていくと良いでしょう。

爻辞

初九: 巨石で造られた頑丈な外堀。住まいの占問にはよい。諸侯を立てるのによい。

六ニ: せわしない人の往来。人を乗せた馬がぐるぐる廻っている。これは強盗ではなくプロポーズ。結婚の占問なら、十年後には婚約できるだろう。

六三: 鹿狩りをするのに勢子がいないから、ただ林に入るだけのこと。そんなことならやめたほうがよい。出かけていけば面倒な目に遭う。

六四: 人を乗せた馬がぐるぐる廻っている。プロポーズしようとしてのこと。出かけていけば吉。よいことがある。

九五: 美味しい肉をいっぱい貯える。小事の占問には吉、大事の占いには凶。

上六: 人を乗せた馬がぐるぐる廻っている。血の涙がしとどに流れている。

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