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風沢中孚【卦の解説】
はじめに
今回は風沢中孚について解説します。
風沢中孚の解説
中孚とは、心に誠実さが満ちあふれていることです。絶えず何事かを創造する力です。孚という字は、爪と子の組み合わせで、原意は、親鳥が卵を暖めて孵化することです。親鳥の愛情が卵の生命を喚び起こすように、誠意はかならず人の心を感動させます。卦の形は上にある風がくまなく吹き渡り、下にある沢を動かす、つまり上の者の誠心に下の者が感動し、悦んで従ってくるのです。至誠天に通ず、誠意をもって進んでゆけば、危難を克服して志を成就できるのです。また上下の卦が口づけしている形でもあり、真心によって結ばれた二人を象徴する卦です。
爻辞
初九: 安らかにしておられて、吉。しかし、思いがけない出来事が発生すれば、ゆっくりくつろいではおられない。
九ニ: 鶴が樹の繁みで鳴くと、その雛たちが親鳥に唱和する。私によき酒盃があり、君とこれで一杯やろう。
六三: 敵兵を捕獲する。太鼓を打ち鳴らしたり止めたり、泣いたり歌をうたったり。
六四: 月が満月に近い。馬の仲間が逃げるが、災難を免れる。
九五: 捕虜がゾロゾロ縄で縛られている。災難を免れる。
上九: 鶏が飛んで空へ昇ってゆく。占問したことは吉。
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