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雷水解【卦の解説】

はじめに

今回は雷水解について解説します。

雷水解の解説

解は、文字通り、解ける、解決することです。
季節に当てはめれば春分の頃にあたり、堅い氷が解け、万物いっせいに目覚めるときです。そして、これまで苦しみ悩んだ難問も解決して新しい出発の時が来たのです。この機会を逃してはいけません。素早く好機をつかむことです。グズグスしていると機を逸することになります。卦の形は春雷(震)と春雨(坎)を表す。まさに春耕播種のときです。怠けて日を送ったのでは、一年の収穫がふいになります。厳冬を脱けでた解放感にひたるのもよいが、ここで気をゆるめてはいけません。過失をした者は無罪放免し、また罪を犯した者には、出来るだけ寛大に扱い、その罪を軽減して人心が伸び伸びとするよう一新することだと解いています。

爻辞

初六: 災難を免れる。

九ニ: 狩をして三匹の狐を獲るが、そのからだから黄銅の矢尻が出てくる。占問したことは吉。

六三: 荷物を背負った上に分布相応の車に乗ると、強盗の襲来を招く。占問したことは吉。

九四: 君の足の親指の緊張を解いてリラックスすれば、お金が向こうの方からやって来て君のものとなるだろう。

六五: 君子が、一旦縛ったうえでいましめを解いてやれば、吉。小人を自分のものにできるだろう。

上六: 公が高い城壁の上ではやぶさを射てこれを捕獲する。大いに利がある。

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