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水沢節【卦の解説】

はじめに

今回は水沢節について解説します。

水沢節の解説

節とは、限りありて止まるで、いわゆる節度を守ることです。節の本来の意味は竹のフシで、区切りをつけてしめくくるものです。色々な境遇、あるいは状況に応じて自由自在に応接、進歩していくためには、しっかりとした締めくくりがなければいけません。個人の健康(節制)から、対人関係(節操)、政治(節義)、さらに天地の推移(季節)も、すべて節があってこそ、順調に行われます。卦の形は、沼沢が水をたたえている状態を示し、川の水が氾濫もせず、枯渇もしないよう調整しているのです。甘い誘惑を退けるのは苦しいです。しかし、その苦しみを悦んで受け入れるのが節です。節を守ってこそ真の幸福があるのです。しかし、節に固執しすぎるのも良くありません。節倹が過ぎて病気になるのはつまらぬことです。

爻辞

初九: 中庭から一歩も外へ出ない。災難を免れる。

九ニ: 外庭から一歩も外へ出ない。凶。

六三: 節約しなければ嘆くことになる。災難を免れる。

六四: 節約の暮らしに安んじる。順調にことが運ぶ。

九五: 節約の暮らしを楽しむ。吉。出かけて行けば、大事にされることがある。

上六: 節約の暮らしを苦痛に思う。占問したことは吉。

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