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風天小畜【卦の解説】

はじめに

今回は風天小畜の卦について解説します。

風天小畜の解説

畜とは、とどめる、たくわえる、やしなうことです。小さなる者(ひとつの陰)が大なる者(五つの陽)をとどめようとします。したがって少ししかとどめることができません。小畜とは、小がとどめる、少しとどめることです。常軌を逸した夫、君主を、妻、臣下がとどめようとするのです。小が大をとどめるには、それなりの方法がなけれざなりません。いたずらに張り合って破綻します。陰の力はまだ弱いです。運気は充満していますが、それが形をなさぬとき陰鬱でイライラした気分、密雲雨ふらずです。子供がある程度の年齢に達すると、内面生活、徳というものを蓄わえるように指導しなければなりません。くれぐれも短期を起こしてはいけません。

爻辞

初九: 大道を通って帰る。何の災難があろうか。吉である。

九ニ: 引いて帰る。吉。

九三: 車体が車輪からはずれ、夫婦がにらみあう。

六四: 捕虜が手に入る。心配事も無くなり、恐れも消える。災難を逃れる。

九五: 捕虜がゾロゾロ縄で縛られている。隣まで潤うほどの富だ。

上九: 雨が降ったり止んだり。まだ載せられる余裕がある。占う人が女性であれば、危ない目に遭うだろう。月が満月に近い。君子が進んでいけば凶。

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