FairytaleReport05_0508-0627

▶R08
答えを望む事も、許されては居なかったのだろう。だとすれば、何を望むのが、"正解"だったのか。――考えた所で、詮の無い話だ。
それに。正解が在ろうと、無かろうと、それはオレには必要の無いものだ。

▶M11:0034 よし子と純子
誰かが望むのならば。オレ達の物語は、それで良い。それでお互い、不満も無いだろうよ。

オレから付記する事は、何も無い。あいつの事は、お前が記せ。

▶R09
"名も無き血の悪魔"とは、趣味の悪いものを選んだな。それはお互い様かも知れないが。いや、それが合理的な解で在る事等、分かっては居るが。これの物語には、確か、元の契約者を模倣する下りが在ったか。だとすれば、こいつもお前を"記憶"していると言う事か。自我も在るまいに、御苦労な事だな。

▶R10
さて。あいつの望みを叶えるだけなら、取るべき手段は明白だ。そう難しい理論では無い。だがな。女一人に、何もかも背負わせるのも、如何かとも思ってしまう。まぁ、オレも女では在るがな。
代替の手段を、理論を探しては居るが、時間もそう残されては居ないだろう。如何云う手段を取るにしても。童話画廊と言う名の物語が、綴られてしまう前に。

オレの物語を、終わらせなくてはな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?