とある、そば屋のそば

「餅は餅屋の餅」なんてよく言ったもので、
やっぱり専門店には敵わない。

Aそば屋に行った時のこと。
「かつ丼・そば」のセットを注文した。
このご時世にずいぶん贅沢メニューだ。
さすが30年前のスポーツカーを欲しがるだけあって
頭がおかしいサンシュさん。どっちかにしとけって。

注文して出てくるのは早かった。
カツ丼はねえ、正直、おいしかった。
100点満点中、100点だな。
肉も厚切りだったし、衣の付き方もいやらしくなかった。
タレもちょうどよかったし、玉ねぎも入ってたし、
何より卵もフワフワで。
古きよき昭和時代、大衆食堂の御馳走といったところ。
これで満足しない奴は、いちゃもんつけたいだけだろう。

しかしだ。

そばがまずい。
100点満点中、25点。
もうね、赤点ですよこれは。
やり直し!!!

つゆはしょっぱいし、ワカメは水気ないし、
肝心のそばは歯ごたえもない。
うまくもなければまずくもないならいいんだ。
でも、まずい。
かつ丼は食えたので、そばは何も言わなかった。
しかし、気が付いた。
「え?そば屋だよなここ????」
なんて思いながら食べてるんだけど、

今までで
一番許せなかった飲食店は、「四国うどん屋(仮名)」。
もうね、看板に偽りありとはこのこと。
「四国」という名称を使うなと。

淡路島から入って最初のパーキングエリアにある
「あなぶきや」という、フードコートのうどん屋。
「四国のうどんは旨いというが、
さすがにこんなパーキングエリアのフードコートのうどんなんか、
別にどうということはないだろう」と思いながら買った。

でも、もう見た目がおかしかった。
一本、一本、うどんの角が白く光っていた。「え?」
食べてみたら、脳天直撃で。
「こ、これは!?」とミスター味っ子・味王よろしく
「うまいぞぉおおおおおおドカーン」と叫びたかった。
こ、これが、うどん?
俺が今まで食べてきたうどんは、
うどんじゃなかったのか?
俺が今まで食べてきたものが、うどんなら、
今食べてるこれは何?
というぐらい、別次元のものだった。

当然、香川県の「日の出製麺所」に行った日には、
椅子から転げ落ちるところだった。
もはや、神様のたべものを無断で食べているような気持ちにさえ、
させられる。愚かな人間が食べて許されるものではない。そんな味だ。

からの~、四国うどん屋(仮名)。
いやぁ、冗談じゃないですよ。なにもおいしくありません。
やっぱ、使ってる水が違うのかなぁ。
硬水とか軟水とかあるじゃん?









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