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石槌山

石鎚に登ってみて、ゑっと思ったのが頂上の手前、ニの鎖あたりから瀬戸内海が見える、それどころか対岸の尾道あたりも見えて、さらに中国山地までかすかに見えることだった。
バイク時代、たぶん自分の記録ではちょうど25年前のGWに剣山から四万十まで走った後に、石鎚を越えて瀬戸内に出たと思うのだが、あのときの印象は、高知側から上って行って、とにかくブラインドだらけでグネグネグネグネグネ走らされて、雨は降ってなかったのに、石鎚が見えたという記憶もない。峠を越えても、ひたすらグネグネグネグネグネは続いた。だから石鎚に登ってみて瀬戸内海が見えるというのはすごく不思議な気がした。
なので、帰りはあえて、かつて走ったであろう道を走ってみたのだが、案の定、グネグネグネグネグネは続いていた。R194に出るまでに1時間かかった。そこから西条に出るまでに30分はかかった。だから、石鎚から瀬戸内が見えたというのはますます奇異に感じてしまった。
R197が西条の街に入る手前で⇠石鎚山の標識を見つけたので、国道からそれて入って行くと、はるか向こうにぼんやりと石鎚山が見えた。数時間前にはあそこにいたんだなぁ。そうして山頂で出会った人の多くは、こちらから入ってロープウェイで上がってから登ってることに気がついた。
ボクにとっては石槌山はあのグネグネ道の向こうにある。あってほしい。

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