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婦人科の病気と向き合うこと

昨年、メニエール病にて難聴になってしまった私ですが、その少し後に婦人科の手術も受けていました。


私が経験した病気は決して珍しいものではなく、恐らく多くの女性が経験されているであろう女性特有のものです。


女性だけでなく、ぜひ知識として男性にも知って頂けたら、いざという時寄り添えるのでは無いかな?と思います。




①始まりは12年前、初めての検診で見つかったもの


確か子宮頸がんの検診を受けたのは、その時が初めてだったと思います。


結果は「要精密検査」。


最初は「えっ?」ってなりました。
(まだ若かったですし、びっくりしました笑)


その後、地方の総合病院である県立病院に検査に行くことに。

そこで検査して頂いた結果は、子宮頸がんの一歩手前と言える「高度異形成」と言う段階である事が分かりました。


そこから必ず頸がんに繋がるものではないけれど、可能性が無いわけでもないとのこと。
ひとまず3ヶ月置きに検診して様子を見ましょう、ということになりました。

ここから12年、手術するまで幸いにも癌に進行することなく、ずっと異形成の状態を保ったまま子宮に居座ってくれました笑


ところで、手術をするキッカケになったのはこの異形成ではありません。


実は異形成の検診を受けていて数年たった頃、別の厄介者が見つかってしまったのです。



それは「卵巣嚢腫(チョコレート嚢腫)」。そしてもう片側の卵巣には「類皮嚢胞腫」と言うものが出来ていました (脂肪や毛髪、歯、骨、軟骨などがたまり大きくなるものです)。
どちらも確率は低いですが、癌化する可能性のあるものです。


これらは5cm以上の大きさになると手術が適応されますが、見つかった時はどちらも4cmほど。
微妙なところでしたが、とりあえず排卵を止めるお薬(低用量ピルですね)で様子をみることに。


「薬で小さくなってくれれば、手術しなくて良いんだけどね~」と先生には言われていましたが、服用中に大きさは変わることは全くなく、どっしりとそこに(卵巣の中に)とどまっていました(^^;)





②ある夜、激痛で歩けない状態に。


卵巣に嚢腫が見つかってしばらくして、時々下腹部に強い痛みを感じることがありました。
お腹の膨れた感じが気になったり、便秘も気になるように。
ただ普段の生活にはさほど影響無かったので、特別に気にする事はありませんでした。

ところがある日の夜、突如ものすごい下腹部痛に襲われます。出産の時の痛みも確かこんなだったかしら…、なんて考える余裕もなく(´・・`)
這って動くのもやっとな状態。


これはマズイ、と思い救急で病院へ。



卵巣嚢腫が大きくなると、「茎捻転」というのを起こすことがあり、その時は身体が捻れるほどの激しい下腹部痛を訴えます。


私はその「茎捻転」を起こしてしまっていました。
ただ幸いにも、すっかり捻れたわけではなくて「捻れかけてる感じだから戻るかも」と先生に言われたので様子をみたら、元に戻ったんです笑
痛みも引いてくれて、一安心(* ´ ` *)


(これ、すっかり捻れてしまうと大変なことに。多分だけどすぐに緊急オペのやつ。)


しかし何たる運の良さ…
ただ捻転するほどの大きさ、リスクになっていることには変わりないから、やっぱりオペしたほうが良いかなーと言われ、手術を受けることになりました。


卵巣は両側取ることになったのですが、全部取ってしまうと「エストロゲン」が分泌されなくなり一気に更年期の症状が出てしまうことも。
そこで先生からの提案もあり、チョコレート嚢腫のある卵巣はその「嚢腫」の部分だけを切除しそれ以外は残す、ということにしました。


そして最初に婦人科に通うキッカケとなった「高度異形成」を備えた子宮。
こちらもやはり変わらずにずっとい続けるのは良くないとのことで、手術の時一緒に切除してもらうことになりました。

長いこと婦人科にお世話になったけど、これでガンの元になるものと一気におさらばだ~\(^o^)/

とすっかり前向きに。(ポジティブすぎる笑)

担当医は若い女性の先生だったのですが、実はめちゃ優秀な先生じゃ!?と思うほど頼れる先生でした。
術式は、まだ私の住まい(地方)ではメジャーでは無い「腹腔鏡手術」を行うことに。東京や都市圏ではメジャーのようですが、こちらではまだ技術を持っている先生があまりいないのだそう。


いや、しかし本当に運が良かったですよ。だって傷口が全然分からないくらい小さいから。術後の回復もとても早かったと思う。
おかげで手術含め、1週間ほどで退院出来ました。



コロナ禍で制限が多く大変な中、先生や看護師さんがとても優しくて心強かった!
これはもう感謝しかありません。


手術を終え、退院後最初の検診時。
先生に最初に言われたのは、「コレ取って良かったやつだよ。」と嚢胞(チョコレート嚢腫では無い方)の写真を見せてくれました。
髪の毛のようなものが生えていて、「こっちの方がむしろ良くなかったかも。」と。


そうなんですね…。
このタイミングで子宮と卵巣を切除すると言うのは、意味のある事だったんだと考えさせられました。

チョコレート嚢腫があった方の卵巣は、一部残しているのでまた嚢腫が出来る可能性は否定出来ません。
定期的な検診は受けますが、、、何事もなく閉経を迎えられたら良いなと心から願います。




今回は今現在、子宮や卵巣に何かしらを抱えて通院している方の参考になれたらと思い記事にしてみました。


長いこと通院し、色々と見つかったけど今はこうして健康でいられることの大切さを身に染みて感じられます。


特に女性はホルモンに影響されてしまうので、上手に付き合いながら毎日を楽しんで過ごせると良いですよね ( ⸝⸝•ᴗ•⸝⸝ )


ここまでお読みいただき、ありがとうございました(•ᵕᴗᵕ•)

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