ネットで見かけたWebテク(Webテクニック・Webテクノロジー)記事から

ネットで見かけたWebテク(Webテクニック・Webテクノロジー)記事から,Webデザイナーの目で厳選したネタを週刊で紹介するこのコーナー。今回は,2020年2月24日~3月1日の間に見つけた記事のベスト5です。

1. 10 Evil Types of Dark UX Patterns - UX Collective
https://uxdesign.cc/10-evil-types-of-dark-ux-patterns-f5a408c43c62
悪意に満ちたダークUXパターンを10個紹介しています。

おとり販売
偽装広告
誤った方向に導く
友達スパム
隠れたコスト
ひっかけ問題
確認のとき(企業が選んでほしい選択肢を選ばないと)恥と思わせる
ゴキブリホイホイ
行方不明の恐怖
カートに忍び込む
各項目の説明は簡潔で,「⁠とても人気があるなら,どうして毎日インスタグラム広告を見せてくるの?」といった補足のひとこともいい感じです。

図1 悪意に満ちたダークUXパターン10個

図1 悪意に満ちたダークUXパターン10個

2. 5 Good UX Design Examples Every Designer Should See | UserGuiding
https://userguiding.com/blog/good-ux-examples/
すべてのデザイナーが見るべき良いUXデザインの例をまとめた記事です。

Googleは1998年からシンプルさを続けている
Grammarlyのオンボーディングメールは大成功している
LinkedInは最も有用なオンボーディングチェックリストを提供している
Facebookのユーザーへの気配りをみんな好ましく思っている
Appleのオンラインストアは唯一無二
オンボーディングについては前回も紹介しましたが,ここではアプリやサービスを使いはじめた人への手引きのことです。

オンボーディングのための製品ツアー,アプリ内メッセージなどを提供するUserGuidingがこの記事を書いています。

図2 すべてのデザイナーが見るべき良いUXデザインの例

図2 すべてのデザイナーが見るべき良いUXデザインの例

3. Using Website Animation to Improve the User Experience
https://line25.com/articles/website-animation
ユーザー体験を向上させるためにウェブサイトにアニメーションを使う理由や制作のヒントを紹介しています。

アニメーションを使う理由としては,以下の項目に分けて解説していました。

アニメーションの最も重要な用途はユーザビリティを高めること
2番目の用途は見た目の美しさ
もう1つの理由は何らかの機能を伝えること
アニメーションはユーザーを手助けする手引きにもなる
隠れていた情報を表示するためにも使える
図3 ユーザー体験を向上させるためにアニメーションを使うヒント

図3 ユーザー体験を向上させるためにアニメーションを使うヒント

4. 20 CSS Color Palettes for Web Developers - Jquery Plugins Free
https://jquerypluginsfree.com/20-css-color-palettes-for-web-developers/
CSSでレイアウトしたカラーパレットを20種類まとめています。

カラーパレットそのものを探す用途ではなく,ウェブページ上でカラーパレットをどうデザインするかの参考にするためのものです。

図4 CSSでレイアウトしたカラーパレットいろいろ

図4 CSSでレイアウトしたカラーパレットいろいろ

5. How to Design for Screen Readers with Adobe XD CC — SitePoint
https://www.sitepoint.com/how-to-design-for-screen-readers-with-adobe-xd-cc/
Adobe XDでスクリーンリーダー向けにデザインする方法を解説した記事です。Adobe XDのデザインハンドオフと音声プロトタイピング機能を活用することで,スクリーンリーダー向けデザインを考えることができます。

また,Adobe XDはmacOS Catalinaの音声コントロールのサポートを開始したので,アプリケーションを音声で制御できるようになったことにも触れていました。

図5 Adobe XDでスクリーンリーダー向けにデザインする方法

図5 Adobe XDでスクリーンリーダー向けにデザインする方法

そのほか,最近の記事の中から,気になるニュース記事を紹介します。

FacebookとInstagram,投稿に好きな曲を追加できるミュージックスタンプが登場 - 週刊アスキー
ストーリーのBGMに曲を使えて,歌詞を表示することも可能です
Adobe,“⁠Google ドライブ⁠”向けのアドオンをリリース ~検索・閲覧・注釈は無償で利用可能 - 窓の杜
AdobeはGoogle ドライブだけでなくOneDrive,Dropbox,Boxとの統合にも取り組んでいくとのことです
note,「⁠ストア機能」を提供開始--クリエイターがECで販売する自身の商品を紹介可能に - CNET Japan
note上にSTORES,minne,BASE(3月下旬対応)の商品一覧を表示できるようになります
先週の気になるWebサービス
Faux Code Generator
http://knutsynstad.com/fauxcode/
Faux Code Generatorは,フェイクのコードが表示された画像を作るサービスです。テキストではなくダミーの四角形でコードが表現されます。

GithubのGistのURLをもとにフェイクのコード画像を自動で生成します。URL入力欄の右端のアイコンからランダムで選ぶことも可能です。Github上と同様に色分けされています。

画像はSVGでダウンロードできます。カスタマイズできる要素は,背景が白か黒かと,角を丸くするかしないかだけです。「⁠ { x = ( 」のように細かくスペースで区切られたコードを角丸画像にすると,丸が並んだ面白い画像になります。

図6 フェイクのコード画像を作るサービス

図6 フェイクのコード画像を作るサービス

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