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【2024五月】環状赴くまま #201【有楽町ー東京】

6/8、五月の慰労と気分転換を兼ねてその日も二人で歩いた。山手線を一駅、目当ての飲み屋に這入ってゴール。街と街とを道がつなぐ、それが知りたくて歩いている。

有楽町から東京まではあっという間の距離だ。山手線最短区間ではなかろうか。この日から二周目が始まる。これからの全三十駅は環内を左回りで歩く。17:38、駅前で乾杯。駅より高くそびえるビッグカメラの存在が、ここ有楽町に於いては無粋に感じられる。

小新宿の趣きを、連なる高架が拭っている。写真には撮っていないが、振り返ると長野名物荻野屋の釜めしの頭で一寸一杯を楽しめるお店も存在している。

そうそう、一周目に逆側を巡っていた頃、向こうの暗いガード下は飲食店の立ち並びがDEEPだったのを思い出した。今歩いているコッチは、言わば日向か山陽だ。そのためか飲食店の様子が、どれもイマイチそそられない。


連れのShoはラムが好きなんだそうだ。各駅に一軒くらいはあると嬉しい。記事を書いていて途端に食いたくなって来た。スーパーので十分だ、買って帰るか。居酒屋があっても、こっちにはチェーンが目立つ。

こっちは公衆喫煙所も小洒落ている。あっちは各店舗の机で喫煙できるといいな、などと根拠のない期待をしてしまう。我々二人は喫煙者なのだ。

次の横断歩道を越したらゴールだ。東京駅舎が確認できる。と言う事で、ここの通りを今回の境界と認定したい。が、この距離では新橋ー東京間の境界に有楽町が充てられているかに見える。

煉瓦の高架の延長に、煉瓦の駅舎が見えてくる。

途中、はとバスのオフィス。乗ったことは無いが、この山手線一駅歩きでは観られない景色が期待できるんだろうな。



駅舎の歴史や伝統に、対抗するかのようにビルがその高さを誇っている。

夕焼けを満身に受け、丸の内。

向こうの皇居も隆盛か。

ゴールしたので飲み屋を検索。両者とも“日本再生酒場”が検索にかかる。再生と言うのは我々が好きな単語だ。それはアンパンマンの物語だからである。つまり我々の物語でもある。電話したら席に空きがあると言うことなので向かった。

缶ビールを飲んできたのでワイン。アテはガツ刺し、これは間違いない味。ネギレバーは串から外して提供される。チレがあるのも好感度。


一通り楽しんで退店。コンビニの梅サワーで飲み直す。この頃は陽が長いのだが、この散歩はやはり黄昏から夕闇が映える。次回はまた飲み屋さんに期待できそうな街、神田へ向かう。

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