見出し画像

【2024四月】環状赴くまま #130【新橋ー有楽町】

5/11、四月の慰労と気分転換を兼ねてその日も二人で歩いた。山手線を一駅、目当ての飲み屋に這入ってゴール。街と街とを道がつなぐ、それが知りたくて歩いている。

ここはサラリーマンの聖地、新橋。休日だが人出がたくさんだった。この散歩、実は有楽町から外環を左回りしているので、今回が一周目のゴールと言うことになる。駅前で乾杯し、飲みながら歩く。


新橋らしい飲み屋街とは対角にある銀座口。ここから先のお店はどれも敷居が高そうに感じられるのが続く。ゲート様になった高架が、我々を新橋エリアの外へと後押しする。

印象的なビルに感慨深そうな連れのSho。一方で私は真・女神転生Ⅱの息吹を感じるエントランスが感慨深い。

コリドー街裏手を行く。此処も「建前上は」銀座と呼ぶらしい、千葉県民風情がこう言っては失礼か。船橋くんだりをTokyo-Bayと呼ぶのと同じか、そう思えば共感できないこともない。

中央通りと並行になっているこの通り、面白い。歩かないから。広くないから。歩行者天国があるわけじゃないから。高級ブティックが建ち並んでいるわけじゃないから。あるいは、影を感じるから。五街道が整備される前の、臨時で往来していた側道みたい。

おっと、影銀座の面目躍如か、煌びやかなジュエルを彷彿とさせる建築。見よ観よ、魅せよ。タクシーが目立つが、この界隈はもはや銀ブラで徒歩というのが、すでにここにいる資格を喪失しているということなのか。

起伏のない都心の街並みが続いているが、ここで街の空気が変わった。有楽町エリアとの境界か。有楽町は不思議なエリアだ、銀座々々していないが、有楽町みたいなエリアも他に無い。秋葉原ほどでは無いけれど。いや、類例のなさはどの街も同じか。

城砦の向こうは銀座だ。散髪に行くから分かっている。それがあるから、有楽町からこの散策をスタートさせたのだった。中心に向かっているから、さっきまで感じていた影はもう無い。陽が差している。

左折して、有楽町駅の大手門をくぐる。

ゴール。遡ればコロナ禍前、2019年6月29日に初回の記事を公開していたのが分かる。後半からは月一ペースを堅持しつつ、楽しく歩くことができた。山手線は30駅在る。次回からは二周目、経路を環内に移し、引き続き左回りで行く。

〆はShoが選んだ大衆酒場八起さんで乾杯。

もやしの濃い味付けがビールをすすませる。

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?