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小学4年ではオール1の子を、小学6年に算数4、国語3まで引き上げた話。ある日、自分の内面が大変身してて、私って、こんな子だったっけ?と自分で自分の変身を驚いた話。不登校、不登校の親、不登校の子、不登校の母、不登校の先にあるもの、元不登校、受験生、受験生の親、不登校児の親、

大昔の話ですが、短大の時、小学生の家庭教師を頼まれ
ました。親戚のおばさんから、おばさんの友達の子供の
家庭教師をしてくれないかと頼まれました。

短大時代、アルバイトをいくつも掛け持ちしながら、
よく働いていた私ですが、夜のアルバイトは
ないので、承諾しました。
そして、
教え出すと、小学4年なのに、小学1年の漢字も書けません。
試しに、思いつく漢字をすべて言いましたが、
(学校、とか、朝、とか、犬とか、始業式とか)
全て書けません。
小学3年の夏休みには、遊びすぎて、ひらがなを忘れた
と言っていました。
(だから、私の家庭教師の時間では、小学4年ですが
国語も算数も、小学1年のドリルから、しなおしました)

通信簿は、体育は4か5ですが、他はオール1だそうです。

えっ、学校に行ってないの?と聞くと、
学校は毎日行って、授業もうけているそうです。
毎日、いじめられているのだそうです。
椅子投げられたり。
「僕なんか、小さいし、頭悪いし」とか
へらへらと言っていました。
ある意味、尊敬しました。
そんな状態で、毎日、普通に学校に行ける神経を。

母親同士が友達とかで、うちも教えてという
ことで、
もう一人の同じクラスの女の子も一緒に、
女の子の家で教えることになりました。
(私が、二人の子供に教えていたということです)
その女の子も、体育は4か5で、勉強は中の下。
クラスでは、目立つグループに入ってる。
まあ、二人共、やんちゃ系なのです。

でも、教え出すとわかりましたが、男の子は
5分とじっとしていません。5分と机の前に
座っていないのです。
私が、無理に座らせようとすると、向こうの方が
力が強くて私とつかみあいになる。
授業の3分の2は、レスリングの時間みたいな
もんです。私も、正直、2時間の家庭教師の時間が
終わるとへとへとになりました。

レスリングの時間は、
まあ、私とその男の子の力が同じぐらい、むしろ
私の方が少し弱かったので、よかったのでしょう。
これがもっと力の強い父親に、その男の子が
押さえこまれていたら、虐待になって、より精神的に
ダメージをうけて、その状態より、悪化したと思います。

そして、ある時、その男の子から衝撃的な話を
聞きます。
家庭教師は私で4人目だそうです。
前の3人の家庭教師は、先生の方から、
「やめさせてください」と言ってきたのだそうです。

よく、わかるよー、その先生の気持ち。
同じ2時間のバイトなら、他の普通の子の家庭教師
をする方が、10倍楽、いや、倍の時間になっても
他のバイトをする方が、はるかに楽。

ただ、私もそう考えたのですが、その3人やめた
という話をきいて、なぜだかわからないけど、
胸の奥から、「私は絶対、自分から辞めない」
ってふつふつと、そういう熱い気持ちが
湧き上がってきたのです。

えええーーーーー、私ってこんな子だった?
いつから、こんな熱い子になったの?
中学生の時は、そこそこ勉強はできるけど
こんな熱い子じゃなかったよねーって
自分が、自分の変化にすごく驚いたのです。

そして、その後、家庭教師の子がどうなったか
というと、男子の方はオール1から、
小学6年には、算数4,国語3まで
引き上げました。女の子は、私立のお金持の
女子がいく中学受験をしたのですが、無事
合格しました。

二人の母親からはすごく喜ばれて、是非、中学に
なっても教えてほしいと言われましたが、
就職先の大手証券は、夜も、時々残業があるそうだし、
基本、アルバイト禁止だったので、お断りしました。
でも男の子は、自分もやれば勉強はできる
と自信がついたし、性格も落ち着いてきたので
(性格が落ち着いてきたので、勉強も教えやすく
なったのです)
そのまま、いい塾か家庭教師がみつかれば、たぶん、
普通に勉強もできる中学生になったと思います。





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