アンジュルム Uraha=Lover(ウラハラバー)下手くそ解釈

下手くそ歌詞解釈の第二弾をやりたいと思います
今回は、アンジュルムの『Uraha=Lover』です
解釈は野暮なことだと言う人もいます、一理いや百理ほどあります
だけどわたしは、今自分が感じたことを残しておいて、時が経った時にどう感じ方が変わっているか、確かめたいのです
ちなみにこちらが公式動画です

では早速、行ってみヨーカドー!(どうした)

君に大嫌いなんて言ったわ 振り向き歩き出す
未来に涙止まらないのに Love me

初手から面倒臭い女が炸裂しています
「大嫌い」と言っておきながら、心の中では「愛して」と言っている、もうすでに矛盾
わたし的に、「未来に涙止まらないのに」っていう言葉が好きです
別れた「今」じゃなくて、あなたのいない「未来」を想って泣いているんだ、へ〜ってなりました

サプライズは苦手だから 誕生日はいつも同じ
背伸びした窓辺の外 ビル街見下ろした

どっちの誕生日なのか、というので解釈が割れるところです
わたしは、「私」の誕生日だと思います
主人公の「私」は、サプライズが苦手です
それは彼氏である「君」にも伝えています
「誕生日どうしたい?」って「君」に聞かれたら、「うーん、サプライズとかなしで、普通に祝う感じでいいよ」みたいなね
「君」はそれじゃあよくわからないので、おそらくネットを駆使して「ハズレなし!彼女が喜ぶ誕生日」みたいなサイトを見て、誕生日を祝います
そういうのって、大抵六本木みたいな高層ビルでのディナーですよね
もちろん、ハズレはしません
だけど「私」にとって、高層ビルでの誕生日はちょっと居心地悪く、背伸びしたものでした
そう、この歌詞に出てくる「背伸び」は、物理的な背伸びというより比喩的なものな気がしましたね

ドラマチックは要らない 君と私 二人きり
それだけでよかった それだけでよかった

ここで「私」の本音が出ます
「サプライズが嫌い」なんじゃなくて、「君と私二人きり」でいられればよかったんです
だけどそれは「君」には伝えたことがありませんでした
伝えていたら、二人きりになれる、例えばどちらかの家にでも行っていたでしょう
きっと誕生日を迎えるごとに、二人の心はすれ違っていったのだと思います

君に大嫌いなんて言ったわ 振り向き歩き出す
私を引き止めて欲しいくせに
君は大好きなんて言ったわ 振り向き歩き出す
私の背中を見て 本当は少しだけ
ほっとしてるくせに

本当にサビが好きです、めんどくさい女すぎて(褒めてる)
「私」は「君」のことが、本当は大好きなのに「大嫌い」と言い、「君」に対して背を向けます
背を向けて歩いてる間、「君」が「私」を引き留めてくれるのを待っているんです、本当は好きだから
一方の「君」は?
「俺は好きだけど、君が嫌いというならしょうがないね」っていうニュアンスで「大好き」と言っているんだと思うんです、つまり心からの「大好き」じゃない
「好き」という言葉には、「私」を傷つけないための思いやりが見えます
だけど、そこからは同時に「君」の自己保身も垣間見えます
あくまでも「君」は「振られた側」でいたいからです
どうしたって別れる時は振った方が悪者ですから
「私」は、「君」が本当の意味で大好きと言っていないことがわかっていました
だって本当に好きなら、「私」を追いかけてきてくれるはずなんです
「私」が本当に「嫌い」と言っているわけないから
あと一つ気になるポイントがあります
振り向き歩き出した「私」には、「君」の様子は見えません
だから「君」の「振り向き歩き出す」は、「私」との別れを選んだ、という比喩なのではないかと思いました
そして極め付けの、「ほっとしてるくせに」
最後までめんどくさい!共感しかない!

照れながら君がくれた 記念日の手紙のこと
今更ね 思い出して 国道眺めても

ここでいきなり場面が変わります
記念日はきっと、付き合って何周年とかのことでしょう
照れながら、と言っているということは1周年くらいですかね
そして「私」は「君」と別れた後、ひとりでそれを思い返しています
ひとりになってしまったら、「ふたり」の記念日なんて意味がありません
そういう意味で、今更、なのではないかと思いました
そして国道と言っているのですが、わたし的には車には乗っていないのではないかと思いました
「君」と別れた後、その足で国道沿いの道をひとり歩いているのではないかと考えます

お互い様の嘘を 神様は 裁けない
残された痛みで テールライト滲んだ

ここでいうお互い様の嘘とは、1番のサビのことでしょう
なぜ裁けないか?
それはどちらもお互いのことを思って嘘をついているからです
「私」は、「君」が本当は別れたがっているのに気づいていたので、大嫌いと言いました
「君」は、「私」を最後まで傷つけたくないので、大好きと言いました
神様はお互い様の嘘を裁けません
涙が出ることを「テールライトが滲む」というのはすごくオシャレですね
実際、泣きながら都会を歩くとわかりますよ
光が滲んで広がって綺麗です

君に大嫌いなんて言ってさ 振り返る日々の
綺麗な色さえも汚したわ
君は大好きなんて言ってさ 別れのシーンを
淡い色塗り変えて 浸る一人の夜に
懐かしむつもりね?

「振り返る日々の綺麗な色」、そのひとつは記念日にくれた手紙でしょう
別れるということは、楽しかった思い出を思い出したくないものにするということです
そうじゃありませんか?元彼の思い出、付き合っていた頃は胸がぽかぽかするものだったのに、別れた後は思い出すたびに胸がちくりと痛みませんか?
そして「私」は、自分から大嫌いと言って別れたので、自ら思い出を思い出したくないものにしたのです
それを「汚した」と表現したのではないかと思いました
一方の「君」は振られた側です
本当なら、振られた側の別れのシーンは淡い色になんかならないはずですが、振られてほっとしてるのは「君」です
遠い未来、別れのシーンを振り返る時が来るでしょう
人は時が経つと冷静に過去を振り返れますからね
「君」は、本当は自分が彼女と別れたがっていた、という都合の悪い事実はもみ消して、「自分は大好きだったのに(大好きと言ったのに)振られた」ということにしちゃうんでしょう?
そう、「私」は言っているのだと思います

君に大嫌いなんて言ったわ 振り向き歩き出す
私を引き止めて欲しいくせに
君が大好きだった本当は ずっと言えなかった
ウラハラな台詞でも 分かり合えた君はもう
私の背中を見て 本当は少しだけ
ほっとしてるくせに

ほっとしてるくせに

実はラスサビにくるまで、「私」は一度も「君」のことを「大好き」と言っていません
「君」は「大好き」と言っているのに
そして別れのシーンに限らず、付き合っている間ずっと「大好き」と言っていなかったのです
それでも、「君」は「私」のウラハラな言葉をわかってくれていました
本当は好きなこともちゃんとわかっていました
それほどまでに分かり合えた君だから、別れの時だって、「私」のウラハラな言葉に気がつかないはずはないのです
だから追いかけてこないということは、「私の背中を見て本当は少しだけほっとしてる」
そういうことでしょ!と投げやりに終わります

この曲、本当に大好きです
あやちょらしい曲だと思うんですが、この曲のMVPはりなぷ〜の「ほっとしてるくせに」だと思いますね

最後にクソどうでもいい話します
先日彼氏と喧嘩しました
遠距離恋愛になっちゃうんですけど、なんか温度差を感じるというか、離れることをこんなに深刻に考えて色々悩んでるのわたしだけ?みたいな
彼氏にひどいことも言いました、たぶん
それで喧嘩した、というか一方的に泣いて帰ってきました
今のわたしにこの曲は沁みすぎます

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