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シュトーレン解剖博覧会、無事開催できました!

先日のシュトーレン解剖博覧会はお客さま、ボランティアスタッフとして関わって下さった方含め総勢50名の方が日曜日の大手町にお越し下さいました。

解剖博覧会と題して解剖したのはシュトーレンに留まらず、カゴノオトのこれまでの足跡、更に自分自身を偽らず開いていく作業にもなりました。

シュトーレンを作る以前、カゴノオトを始めるもっと前から、僕と小清水それぞれが抱えていたものは、生きづらさでした。

僕の場合は田舎の長男、跡取りとして育つも家に戻っていないこと、小清水の場合は時間が分からず遅刻したくないのにどうしても遅刻してしまうこと。

一見分かりにくいそれらは本人の中には深く食い込んでいて、それらを何とかしようと、仕事を辞めて高知に引っ越し、カゴノオトを始めては壁にぶつかり、ボロボロになりながらも進んできました。

カゴノオトの理念の中に「できてもできなくても認められる社会に貢献する」というのがあるのですが、一番貢献して欲しかったのはもしかしたら自分たちだったのか、と、にわかに気付きました😅

出来ない事で無意識に押してきた自分への烙印は、もはや身体の一部でどこが屈折してどこが歪んでいるのかすら分かりません。

ただそこに何かモヤモヤするから、言葉にできない何かがあるからこそカゴノオトを続け、壁にぶつかり、それでも何とか立ち上がってきたのだと思います。

そして自分の抱えている生きづらさは自分特有のもので、公なものでは無いと思っていましたが、誰しも大なり小なり抱えているものはあって、抱えているものこそ違えど、その荷物の持ち方、傾いた後ろ姿はどこか見覚えがあるような気がしました。

そんな後ろ姿に共感するから生産者さんだけでなくお客さんからも力をもらうし、この世界が少しでも優しくなったらいい、と歩みを進めているのだと改めて思いました。

決して器用ではない、突出した才能がある訳でもない自分たちが、生きづらさを抱えながら色んな人に助けてもらって、丁寧に人に向き合い世界とつながり、この時代を漕いで行くことができたら、それはひとつの希望になるのかも、と思いました。

解剖博覧会は成功談が聞ける訳でもなく、つまずきながらも何とか前を向いて歩いています、という報告会さながらな様相を呈していましたが、学校の恩師や先輩、長年お世話になってる方もたくさん来て下さって、参加して下さるというより、人生の大事な場面に立ち会ってもらった、と思えるような1日となりました。

当日はボランティアスタッフとしてCLS高知で出会った方、東京在住のお客さま、東京時代の友達などたくさんの方にも関わって頂きました。

そして休みの日にも関わらず会場を貸して下さった「SPACES大手町ビル」さんのご協力があったからこそ、素敵な空間でみなさんをお迎えする事ができました。

最後に企画立案から当日まで一緒に伴走して下さった春日井製菓の原さん。
原さんの問いかけは時に厳しく本質を突くもので、度々フリーズしては考え込み「何を届けたいか」を考え抜く時間で、それがあったおかげで自分たちだけでは辿り着けない温かなイベントを実現できたのだと思います。
一緒に駆け抜けた4ヶ月は自分たちのこうありたいという未来を実現させていくワークショップのような時間で、面白い未来を手繰り寄せていく術を教えてもらった貴重な機会になりました。

初の試みで不安もたくさんありましたが、無事開催できた事に感謝の気持ちでいっぱいです。

お越し下さったみなさま、関わって下さったみなさま、心を寄せて下さったみなさまありがとうございました!!

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