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動物と会話出来たら・・・

冒頭の図は、Vocal Interactivity in-and-between Humans, Animals and Robotsという取り組みのサイトから拝借しています。

Vocal Interactivity in-and-between Humans, Animals and Robots

この取り組みは幅広く、参加している研究者は鳥(フィンチの話題が多いかな)や、クジラ、サルなどの発声を分析しています。facebookにもグループがあるので参加が可能です。私も参加しています。

近年、日本では京都大学の白眉研究センターでご活躍のシジュウカラ語マイスターと称して鈴木俊貴先生の研究が注目を集めています。

https://www.hakubi.kyoto-u.ac.jp/pub/267/275/2019/2882

「そのような地道な研究の成果として、シジュウカラが「文法」を使っているという驚きの発見もありました。警戒を意味する鳴き声と仲間を集める声を、決まった語順に組み合わせ、仲間と共に捕食者を追い払う際の号令として使うのです。人工的に合成した音列を用いたプレイバック実験から、シジュウカラは鳴き声の組み合わせ規則を正しく認識でき、初めて聞いた音列でも正しく理解できることが明らかになりました。」

鳥と会話ができなくとも、あの子は今こんなことを言ってるんだな、とわかるだけでもロマンチックです。

「宏観異常現象」

その一方で、動物の行動や自然現象において「宏観異常現象」という言葉があるそうです。要は、地震など自然災害の前兆として起こる事象で、動物の日頃見られない行動や、地下水の異常、地鳴りや見慣れない光などがあるそうだ。(簡単に書きすぎか?)

愛知県も長年地震に備えている県なのですが、東南海地震に備える高知県では、この「宏観異常現象」を公式ホームページで情報収集している。

高知県ホームページ:宏観異常現象について

静岡県では、宏観異常現象についてと題して、東京大学名誉教授でいらいした力武常次先生の講演録をまとめて公式サイトに掲載しています。

https://www.pref.shizuoka.jp/.../documents/k01-1996-0-za.pdf

東海大学では海洋研究所に地震予知・火山津波研究部門が下記サイトにて解説してくれている。

東海大学サイト:宏観異常の研究

この研究は、株式会社DuMA(DuMA=Down Under Meteological Agency)として、地下気象研究所(地象研究所)という大学発ベンチャーが起こり情報集積を続けているようです。

地下天気図ダッシュボードを公開してくれている。

後からすればそうだったのかも・・・と紐付けできるかもしれない「宏観異常現象」であるが、あながち間違ってもいないとも思える。ここに日本がもっと予算を投下できれば、被害は数兆にも及ぶと予測される大地震の被害軽減や避難に役立てることが出来るのではないだろうか?

タイトルに書いた「動物と会話出来たら・・・」。カラスが、地震の兆候を感じて逃げ出す時の声を聞くことができたら、ネズミが逃げ出す、スズメが逃げ出すなど身近な動物の声を認識できたら・・・

インドネシア・スマトラ島沖大規模地震においても、ゾウが事前に丘に集団移動をしたということも聞きます。

「動物と会話出来たら・・・」

数日前に感知できれば、それは我々人間が逃げるのに十分な時間であるし、数時間前に感知できるだけでもよほどの時間稼ぎが出来ます。自家用車で、公共交通機関で、地震被害の影響から程遠い地域に一時的に逃げることができますし、その分人的被害を最小限に抑えることができれば、災害後の復興もスピードが増します。建物は動かせないので仕方がないとはしても、中央防災会議で想定された最悪2万1千人の死者が発生するというシナリオを避けることが出来ます。経済損失は、最大で81兆円。自動車だけでも動かせればその分被害は下がりますし、幾分か動かせるものがあれば・・・

「動物と会話出来たら・・・」

以前は、三重県菰野の良い環境で田んぼをやっていたのですが、たまにお猿さんを見ることがありました。おサルが、田植え、稲刈り、あるいは雑草防除なんてお手伝いしてくれたら助かるなぁ・・・なんて考えたり。

日本は超高齢化社会に突入し、1次産業の高齢化率は非常に高く、後継者難でもあります。動物と会話出来たらなぁ・・・そんなふうにも考えてしまいます。

株式会社オルツ:AI通訳

人間の話す言葉については、もうこの次元にまで突入し、リアルタイム音声翻訳はほぼ実現したと言ってもいいでしょう。

今後、AI技術が発達するにつれて、動物の発する音声の解析が進み、その意味することが深層学習の中で解明され、その語上述のようにリアルタイム翻訳が実現すると、日本語で問いかけても、英語でも、フランス語でも、動物との会話が実現する・・・そう遠くない時代に出来そうな気がするんです。

ドラえもんひみつどうぐデータベースでは、「ほんやくコンニャク」や「動物語ヘッドホン」なるものがある。



今日はここまで。
こんなことが出来たらいいな、という想像は、また他にも書いてみたいと思います。

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