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次世代燃料はどこへ向かうのか?

昨夜、深夜2時に始まったAppleの恒例WWDCのKeynoteをリアルタイムで視聴するのをすっかり忘れていました。これから、各種サイトで拝見するのですが、もし宜しければこちらをご参考にどうぞ。

macOS Sequoiaは、Macの生産性とインテリジェンスを新たな高みへと引き上げます

Keynoteはこちらで視聴できます。


さてさて、本日も次世代燃料についての話題。私は、どうしても使用済みであるかないかは別として天ぷら油、植物油を原料とした次世代燃料というのが胡散臭く思えて仕方ありません。昨日アップしたリニューアブルディーゼルってのもどうなんでしょ?自家用車はハイブリッドモデルも限界まで燃費向上しましたし、街乗りならEVという選択肢も一つなのでしょうけれど、この狭い日本でも遠出するならEVはなかなか心配で仕方ありません。燃料電池車もありますが、一般国民には到底手が届くものではありませんし、ましてやトラックなら出来るだけ安く、安定した燃料が欲しいところで、バイオディーゼルがここまで普及したところに、外国産輸入水素添加オイル燃料なんて大丈夫なのでしょうか?飛行機にはSAF?すでに日本国内では廃天ぷら油の取り合いが始まっており、店舗から回収されたオイルが高値で取引開始されたとか・・・なんだか、これまでバイオディーゼル普及に尽力されてきた方の梯子を外す程の動きに嫌悪感すら覚えます。

そんなところで、昨日紹介したフィンランドNESTEにも関わる記事が届きました。

アジアのサステナブル燃料をけん引するEcoCeres社とは

香港資本のEcoCeresという企業の躍進はもちろん興味深いのですが、ここにNESTEの元CEOであるMatti Lievonen氏が今年2024年1月にEcoCeresの会長に就任していたという情報です。

地球規模でサステナブル燃料業界に動きがあるようですが、この両社とアメリカのGevoなどがあるようです。

次は、アックスタイムズ株式会社によるリリース

米国・欧州のバイオものづくりスタートアップ86事例を調査

こういうのは、期待していいものなのかどうか分からないけれど、米国38事例、欧州48事例の最先端スタートアップ動向を網羅しているとのこと。企業名の一覧は、下記サイトにあるので、ご興味ある方は参考にどうぞ。

[米国・欧州版] バイオものづくりスタートアップ事例 及び 技術開発・資金調達総覧 2024年版(86事例)


ITmediaさんの運営する「スマートジャパン」サイトにおける記事も面白い

EUや米中の戦略は? 諸外国におけるバイオ燃料政策の動向

EU、アメリカ、中国、ブラジルの動向を解説してくれているが、EVに大きく舵を切ったEUは中国自動車メーカーの台頭の苦しんでおり、合成燃料をであるe-fuel使用を認めるに至っている。SAFの政策も強権を振るっているようだが、どこまで進むのかは依然不透明。アメリカに至っては今年11月の大統領選の結果によっては、政策は真反対になる様相。中国の政策なんて誰も信じていない。

最後は、日本国内の動向だ。

木材由来化学品を収益の柱に…王子HD・レンゴー、バイオ新興と連携で早期事業化

王子製紙系、レンゴー系、最後は日本製紙系の動き。それぞれ、グリーンケミカル、Biomaterial in Tokyoならびにグリーンアースインスティテュートと連携をしているようだが、その雲行きはどうなのだろう?

個人的に情報を得ている部分があるので差し控えるが、次世代バイオエタノールと言われるセルロース系バイオエタノールでうまくいっているのは、トウモロコシの軸(コーンストーバー)くらいのもので、木材由来のセルロース系バイオエタノールでうまくいっている事例がないのではなかろうか?

それぞれ、製紙業界の次なるビジネス探索が必須であるから仕方のないことではあるが、燃料・・・特にSAFに向けた取り組みがどこまで進むのかはかなり不透明であるし、樹脂原料に向けたとしても価格がどの程度まで抑制出来るか次第である。先ほどのEUや米中の戦略次第で燃料市場は大きく動く。ましてや樹脂原料市場は、サーキュラーエコノミー機運でリサイクルプラスチック市場がその品質を伴って盛り上がっており、火力発電が天然ガス利用へ移行される中で原油の輸入量が減少しプラスチック原料としてのオイルリファイナリー分(ナフサ)の生産が追いつかなくなっていたとしても、現在のように韓国その他から追加輸入してまでプラスチックを生産を維持するまでもないような時代に動いていくのかもしれない。


今日はここまで

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