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【日本ダービー~あれから三年~】

約束通り、ダービーの本命馬を無料公開します!!

◇三年前のダービー

...忘れもしない三年前、私は何もない部屋でダービーを見ていた。

あの日は、実家の団地の引き渡し日。

既に父は施設へ、そして母は姉宅の近所に引越していた。

私自身も有料予想を完全休業した頃で、とにかく金がなかった。だからその年の4月終わりから、私は住み込みの期間工をはじめていた。

そもそも家族がバラバラになったのも、そんな年甲斐にもなく情けない私を見て、とっくに嫁いだはずの姉が半ば強引に決断した事だった。

そういう背景もあり、実家の団地はウチの家族には不要のものとなっており、解約することになった。

片付けが終わり、何もない部屋にポツンと残したテレビで、私はダービーを見た。

長く家族で過ごしたはずの団地で、1人で見たあの年のダービー。

何もない部屋で流れるダービーのファンファーレは、私を何とも言えない気持ちにさせた。

レースは前半からペースが流れて、後続勢がなし崩し的に足を使わされる形に。

結果としては、前々で粘った12番人気ロジャーバローズの大金星。

ただし私は当てる事ができなかった。前残りの大波乱なのに。

某サイトで売上一位を突っ走ってた頃は、最も得意としていた形だったはずなのに。

正直、めちゃくちゃ悔しかった。

レース後、私はしばらく動けなかった。

画面の向こうでは、怪我やスランプを乗り越えてダービージョッキーの栄冠に輝いた浜中騎手が映っていた。

最初は直視できなかった。でも直視しなければならないと思い改めた。

そうこうしているうちに、とある想いが沸々とわいてきた。

私もいつか、また復活できるのかな...

復活したいな...

復活しないとな...

そんな思いに強く駆られていた。

トリプルバイアスの原型を生み出したのは、その数週間後の事だった。

...時は過ぎ、あれから三年が経った。

ありがたいことに状況はあの頃と変わった。

沢山の人に支えられて、私は再び専業で競馬を出来ている。

自分の単行本も出した。前残りの波乱を狙える理論、トリプルバイアスの本を。

予想番組にも有名人の方と出演した。

最近は業界最大手のnetkeibaにて、回収率を争う日々を過ごしている。

そして今年もダービーの時期がやって来た。

あれから三回目のダービーが。

この時期になるとさ、つい三年前のダービーを思い出すんだよ。

もしあのダービーがなかったならば。

もしロジャーバローズが前残りの大波乱を演出していなければ。

果たしてトリプルバイアスはこの世に存在したのだろうか。

果たしてトリプルバイアスが存在しなければ、今の私は何をしていたのだろうか。

そんなことを考えるんだ。

◇上位印

前置きが長くなった。

私の上位印はこれ。

◎ ビーアストニッシド
○ ジオグリフ
▲ キラーアビリティ
☆ イクイノックス
△ ダノンベルーガ、ドウデュース
注 未定

◎はビーアストニッシド。とにかく積極的に運んでこその逃げ先行馬で、3番手以下の競馬をした2戦はどちらも馬券圏外に沈んでいるが、2番手以内の競馬をした5戦はオール馬券圏内。それらは全て5番人気以下での穴好走ばかりだし、その中にはG2のスプリングS勝ちも含まれている。ちなみにだが、①2006年~2021年のスプリングSにて、②初角~4角を全て4番手以内で通過し、③勝利した馬。この①②③全てに該当した馬は5頭。馬名を挙げると、キタサンブラック(皐月賞3着)、ロゴタイプ(皐月賞1着)、アリゼオ、スマイルジャック(ダービー2着)、メイショウサムソン(皐月賞1着、ダービー1着)の5頭で、そのうちの4頭が春の牡馬クラシックで馬券に絡んでいるという事実は見逃せない。特にスマイルジャックは、12番人気ながらもダービーで激走した。

○はジオグリフ。この馬が負けた2戦は、1600mの速い流れ(前半1000m58.3秒)で追走力不足を露呈した朝日杯と、稍重での競馬だった共同通信杯。これを言い換えれば、良馬場で前半1000m60秒以上なら3戦全勝で、その内容も皐月賞勝ち、札幌2歳の圧勝、そして後半5F57.3秒という素晴らしい後半力を見せた東京での新馬戦。今年のダービーは良馬場だろうし、ペースも流石にマイルのようなものにはならないはず。それなら前走に続き勝ち負けがあって良い。

▲はキラーアビリティ。この馬が凡走した2戦は、新馬戦と中15週の皐月賞。この戦績から、叩き良化型と仮定する事が出来ると思う。もしそうであった場合、叩き2戦目の今回は狙い目なはず。調教を確認する限り、皐月賞以上ホープフル未満の状態といったところに感じる。最終追い切り時点でホープフル並だったらもっと上の印もありえた。当日までに更に上向いていれば。

☆はイクイノックス。今年のダービーで最も勝つ可能性が高いのはこの馬。的中率重視の予想ならばこの馬を◎で良いと思う。東スポ杯で見せたパフォーマンスは素晴らしかったし、あのパフォーマンスを見る限りベスト舞台は東京。それでいて中山の皐月賞で連対したのだから、世代屈指の地力は間違いないはず。

回収率重視なら◎○▲の3頭から流すのが良いと思う。3頭とも4番人気以下だろう。

的中率重視なら☆から流すのが良いと思う。前述した通り、今年のダービーで最も勝つ可能性が高いのはこの馬。

注を未定としたのは、netkeibaに入稿する買い目が未定だから。ただこの4頭+△2頭でいけるのではと、現時点では考えている。

◇最後に

かなり長い文章になりましたが、最後まで読んでくださった方々に感謝します。

◎ビーアスニッシドは前日時点で最低人気を争う超大穴扱い。

まあでも三年前のダービーの頃の私も、そんなもんだったなと。何も持ち合わせていなくて、ほとんどの人に見向きもされなかった。

あの頃と違うのは、今の私にはトリプルバイアスがあって、こうしてダービーで人気薄の前残りを狙ってるということ。

ここ2週はG1の自信度Aを外してしまって沢山の方を失望させたけど、あの頃ならそもそも期待も失望もなかったと思う。何とかダービーで巻き返して、ありがたい期待に何とか応えたいとか、ここまで強く思えたかなとも思う。

そして三年前は1人でダービーを見たけれど、今年は馬ノスケさんとのーむーさんと仲間で一緒にダービーを見るということも違う。

ちなみに当日の13時~、YouTubeにて三人でライブ配信する予定。ぜひ見に来て下さい。チャンネルのURL張っておくので、チャンネル登録してお待ちください。


...昔にドコモのCMでさ、

「たった三年あれば人生は変わる。」

なんてキャッチフレーズがあったけれど、それを更に実感するダービーになれば最高だなと思いをはせて。

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