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太陽系最高クラブに銀河系最高クラブのピボーテが移籍するらしい。

おそらく一昨日くらいに私はカゼミロ移籍情報を目にした。
情報というものは、カゼミロが現在PL最下位かつPL最多優勝を誇るクラブ、
マンチェスター・ユナイテッドだ。あのクリスティアーノロナウドを保持しながららも20位なのだ。これにはユナサポの人もネタにしているような状況だ。今回はマドリーの心臓(マドリーには心臓が3つある)、カゼミロの移籍情報について私の考えを書こうと思う。

結果から言おう、私は大の反対だ。これには5つの理由がある。

マドリーの中盤の底

カゼミロのポジションは中盤の底で、彼は守備に徹するプレイヤーだ。
彼の対人能力は圧巻で、彼がいるといないとでは試合を大きく左右する。
今季もマドリーはCLを取りにいかないといけない。そういうクラブだ。
そのCLで争うにはPL上位のチーム、PSG、バイエルンに勝たないといけない。昨シーズン、カゼミロはPSG戦2ndleg,シティ戦1stlegを欠場した。その際の中盤の三枚はモドリッチ、クロース、バルベルデの布陣となる。
ピボーテにクロースがつくのだ。知っての通り、クロースはマドリーの攻撃を作る。彼がいるといないとではサイドへの配給も極端に減る。彼が守備に徹するということは攻撃もおのずとなくなり、点も取れなくなる。クロースは本当に昨シーズン頑張ってくれたと思う。カゼミロの代わりという要求が高すぎるタスクをこなしたからだ。だが、適正ポジションでプレーさせるためにもカゼミロは現在のマドリーに不可欠な存在なんだ。

年齢

2つ目の要素は年齢だ。カゼミロは現在30歳。ユナイテッドの崩壊ぶりを見ているとどうも一つや二つの変化で復権するのは難しそうだ。新たなチームを作る上で30歳のピボーテを入れるのは将来を見据えた上で正しい選択なのだろうか?おそらく、彼のCLでのプレーを見る限り、守備面での貢献は期待通りなものだと思う。だがしかし彼の欠点としてプレス対応はあまり上手くないということだ。その欠点を補完しているのが2人の天才であって、現在のユナイテッドにそのような選手はいない。マドリーの中盤は互いに補完しているからこそ、歴代でみても世界最高なのだ。仮にユナイテッドに移籍したとして、30歳を補完するために新たな選手を市場から見つけてくるのは、あまりに短絡的な考えだ。過去の栄光をとりもどすためには今を解決してくれる選手ではなく、未来を創る選手を取らないといけない。それはCR7移籍後のマドリーが証明している。ヴィニシウスは18-19シーズンに加入しやっと昨シーズン才能を爆発させた。それまでは決定力のなさに批判ばかりされていた。ユナイテッドは今シーズン、ロナウド主体のチームを適当に作ったら、死ぬ気でやればEL圏までは届く。そこから新たなチームを作っていかないといけない。


世代交代

3つ目のテーマは世代交代だ。マドリーはまさにその瞬間を生きている。ベンゼマの後釜はおそらく数年後のエムバぺだと私は思う。中盤は揃ったといっていい。CLを見る限り、カマヴィンガは本当に素晴らしい選手だ。理不尽なボール奪取ができるクロースのような感じ。おそらく、カゼミロの後釜はチュアメニだと大半は認識している。彼の実力に疑いはない。が、あまりに今シーズンいきなりチュアメニをピボーテにフットボールを作るのはリスキーだ。しっかりとカゼミロがいるときに証明してもらう必要がある。

才能を開花しているブラジル若手組

現在マドリーにはミリトン、ロドリゴ、ヴィニシウスのブラジル若手がいる。昨シーズン、本当に愛されていたマルセロが退団した今、カゼミロが抜けてしまうのが彼らに何らかの影響を及ぼすのではないかと心配だ。(すごく仲良くやっていた)いずれ、カゼミロは必ず彼らより先に去るのは確実だが、今最高に調子を上げている若手がいる中では、今じゃない感がすごい。
これには私情もある。カゼミロは愛嬌がある選手だし、監督からも選手からも愛されているからこそ、まだいたほしいんだ(願望)

化け物メンタル

累積イエローがたまっている中、ド派手なタックルをお見舞いできるのも彼の強さであり、私たちのメンタルをぶちのめすきっかけである。リーガでも見ていてわかるが、明らかにイエローシーンでも彼は謎の笑顔で審判を攻略する。そしてそれをCL準決勝シティ戦でもやりのけてしまった。あれは流石にマドリディスタ内でもおかしいと言われまくっていた。彼のメンタルの強さはこんなもんではない。
この画像を見てほしい。

明らかに負けているチームが残り45分に見せていい顔ではない。
だが、彼のようなメンタリティこそ、マドリーのプレイヤーには求められ、見事それは18歳の少年にも引き継がれていた。その後シティはマフレズでリードを広げたが、その後ロドリゴに決められ、完全にチームが崩壊した。だが、マドリーには彼以外にもこのようなメンタルの強さを持っている、チームを鼓舞できる選手がたくさんいる。彼の化け物メンタリティをまだまだ見たいのである。(願望)



以上が私の考えだ。またスーパーカップでMOMをとったことはまだまだ彼がマドリーで活躍できる証明なんだと思う。というか疑ったことすらない。
こうして、レジェンドが移籍する情報を目にすることが増えたのも、
ラモス、ロナウドなどの3連覇が遠くなっていることを実感しとても悲しい。モドリッチが語った、選手は通り過ぎていく存在で、マドリーだけが永遠だ。という言葉が今身に染みて感じる。泣きそうになってきた。だがこうして、カゼミロがまだまだビックグラブから関心を寄せられることも彼の偉大さを感じる。いずれにしても、レジェンドの選択に文句を言うつもりは全くない。残ってほしいのは勿論だが、彼の選択を尊重したい。

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