在宅医療に携わって

2016年から私は在宅医療に携わりました。
病院ではなく…
気づいたらなんの抵抗もなく在宅医療の道を選んでいました。

当時、働きながら、ふと思い出したのが…

阪神淡路大震災の時の映像です。
当日中学生だった私は、TVでとある映像を見てから、その映像がとても印象に残っていたのです。
その映像とは…仮設住宅を訪問して歩いている看護師さんの姿でした。
内容までは覚えていませんが、その看護師さんは、病院ではなく直接仮設住宅に伺ってそこに住む方々に声をかけていたのです。

「あの時みた看護師さんみたいになってる…」と…

感慨深い気持ちが込み上げて来ました。

病院からも看護師からもあんなに離れたかった私が、在宅医療に携わって初めて「看護師なって良かったかも…」とまでの気持ちに至ったのは…看護師になって14年目の事でした。

こんな気持ちにさせてくれたのは、様々な患者さんとの出会いでした。
私はその方々から「死」について沢山の事を教わりました。

つづく…★