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身延山久遠寺へ

プチ夏休みで富士山が良く見える富士宮に来ています。
昨日も今日も富士山本宮浅間神社にお参りしました。
そして、二日目は適度にバスの乗り継ぎが良い時間を選んで身延駅までやって来ました。

バスを待っていると黒人風な外国人のおじさんが英語のスマホ画面を見せてバスはここに行きますか?と言うので、私も初めて来たんだけど同じところへ行きますって答えました。

バスの運転手さんに久遠寺の降りるところを聞きに行くと終点ですと言われ、その人も聞きに来たから「ラストストップ」って教えました。
まあ「ファイナル デイスティネイショ」って言った方が良いのかもですね。

身延駅に着いた時点ですでに土地が良いなと感じていましたが、バスが総門をくぐったらさらにパワーを感じます。
終点で降りると、外国人のおじさんは私に方向を聞くとどこかのお店に入って行き、私はそのままてくてく歩いて行くと大きな楼門が見えてきました。

巨大です。
トイレに仏様


手前のトイレに行って出て来たら同じバスで来たさっきの人がいたので何となく一緒に喋りながらお寺へと向かいました。

彼はスリランカ人で8年富士に住んでる画家だと言います。歳は1つ下でした。あら奇遇ね私イラストレーターだよという事で、あとで作品を見せてねと話しました。

「あとで」と言ったのは、目の前の石段が急角度で恐ろしくしんどそうで喋ってる余裕は無さそうだから。

ガタガタでキツイ急階段


HPで身延山久遠寺の石段は287段で登りきると涅槃に達すると紹介されています。(それって心臓発作で?)
後で見たパンフレットには左右に男坂と女坂もあったのですが、初めて来て真っ直ぐ登るのが当然な感じになって疑わずに挑んでしまった私です。

自分のペースならまだ良かったのですが、サンジームと名乗る隣の人が私の手首を掴んで助けてあげようとするものだから、右手はサンジーム、左手は熱々の金属の手すりと、かなり大変なチャレンジになってしまったのでした。

南無妙法蓮華教に準えて7つに分かれた踊り場があります。私は何度も踊り場で休んでゼーゼー言ってました。
「もっとゆっくり行ってよ、先に行ってくれて良いから!」って言ったんですけど、結局最後まで一緒に行く羽目に。
スリランカにもこういう高い場所はあるそうです。彼は自分は仏教徒だよといってました。

親切心はありがたいのですが、私は息が切れてる上に、隣のアテンドさんは酒臭いので、半ば気持ち悪いんだけど。それでも何とか上まで登りきりました。

目の前に本堂
右手の建物のどこかより撮影



帰りのバス時間を聞かれて電車と接続の良い1時間後くらいのを教えて後はさようなら。サンジームさんはお守りとか売ってる方へ。
私は本堂の中に上がってみました。
(撮影禁止なので写真はないです)

天井には見事な龍がいて、正面には日蓮聖人の像があります。
建物が右方向にたくさん連なっていて、それぞれのお堂へ歩いてみました。
階段登りでくたびれているので休憩室でちょっとお休み。冷水温水両方あって水やお茶が無料で飲めます。ありがたや。
ひと休みしていたら12時から勤行があるのでご参加くださいとアナウンスが流れて来ました。
日蓮宗はどんな感じでやるのかなと興味が湧いて行ってみました。

仏殿はお坊さんたちが行をするエリアが真ん中で両サイドに一般の人が座る席があります。
金色の高い頭巾を被った一番偉い僧正さまが来て、若いお坊さんも数名持ち場に着きます。
お坊さんたちは経典を高く持ち上げながらお経を上げたり、僧正さまが各地の供養する人の名前や願い事などを言っていました。時々南無妙法蓮華教を一緒に唱えました。(私、本堂では般若心経をあげちゃった)
困ったのは途中で促されて参加者が一人ずつ中央へ出てお香の灰?を額に当てて真ん中にくべたりし始めて、私は作法は分からないので一番後ろに並び前の人の真似で何となく無心でやりました。
僧正さまは盂蘭盆会だとおっしゃっていました。

終わってからさらに奥の方を探検していると、境内図にロープウェイがあります。
まだお昼過ぎだし行ってみる事にしました。接続を調べた時は1時間後にバスで帰ろうと思っていましたがさすが日蓮宗総本山だけあって1日いられるほど見るところがあります。
ロープウェイで奥の院を目指します。

ロープウェイの乗り場へ


関東一の高低差763m
コースは東と西がありました


片道切符もあって不思議だったのですが、筑波山のようにハイキングコースを降りて行けるのですね。私はもちろん往復ロープウェイです。
上はとても高くて見晴らしの良い場所でした。八ヶ岳までも見えるらしい。

奥の院へ
日蓮聖人のお手植えだそうです
展望台から
建物の中へ

奥の院の中では神社でいうご祈祷みたいなものを受けている人がいて、カスタネットの長いような仏具を色んな方向にカチカチやりながら体格の良いお坊さんがお経を唱えていました。しばらく手を合わせながら見学。そしてロープウェイ乗り場の近くへ戻って来ました。

富士山の頭が見えた


雲が多かったのですが、帰る前に団子を買って食べながら富士山の頭が見えているのを発見して来た甲斐がありました。

結構大きい串きり団子

団子といってもかなり大きいです。お腹が空いていたからペロリと食べました。
買うときには、串の下をハサミで切って「串(苦死)切り団子です」と渡してくれます。

帰りの時間を見て程よい時間になり、また下界までロープウェイで降りて来ました。
後はバス停まで行くだけって思ったら、登って来た階段は降りるのもキツかった!

ここだけのテーマ別おみくじ
帰りもしんどい


登ってくる10代の男性でもゼーゼー言ってましたからね。降りる方も転げ落ちないように手すりを掴みながら降りました。
無事にバス電車を乗り継いで富士宮のホテルに戻って来ました。気楽にお寺散策のはずがハードな一日でした。せめて最後はイオンでまともに夕飯を食べました。

イオンで早めの夕飯


明日は東京に戻ります。

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