「madoka*のアスタリスクは」
私がボルテでのフロア採用を目標にし始めたのは、2016年のこと。
以前から、P*Lightさん、Junkさん、void(Mournfinale)さんを始めとするelectro planet(通称:えれぷら)のファンだった私は、いつかボルテに自分の歌が入るといいな、という憧れを抱いていました。
そんな中、P*LightさんのDJを見に行ったイベントで、同じくP*Lightさんファンの女の子から「まどかさんの歌で音ゲーがしたいです」と言われた瞬間、ぼんやりと抱いていた気持ちが目標に変わったのです。
リリース活動も行っている私は、音ゲー公募のみに注力というわけにいかないながらも、自分の気持ちが前に進み始めたのを明確に感じました。
途中、喉を壊したり、誰かと比べて自分を惨めに感じたり、つらいこともたくさんあったけど、ここまで音楽を続けられたのは、「好き」という純粋な想いあってこそです。
そして、ようやく夢が叶ったのは2022年。
BPLS2にて「機械仕掛けの魔法使い」がチームイメージミュージックの候補に残りました。
もともとKACでの採用を目指していた私は、最優秀楽曲の傾向から、機械仕掛けの魔法使いは、大会向きではないかもしれないけど、ボルテにも1曲くらいは欲しいジャンル、と捉えていました。
そんな考えもあり、チームイメージミュージックとしては指名されないだろうな、と覚悟の上で見守ったドラフト会議。
案の定、私たちの曲が指名されることなく、あのとき感じた嬉しさと悔しさが入り混じった感情 は、今思い出しても苦しくなります。
シルクハットとは、シーズン2から不思議な縁がありました。
Tsubusare BOZZさんと面識のあるSEATRUSさんが、無事にシルクハットから指名されたのを見て安心した日のこと。
選手の中で、初めてXで私をフォローしてくれた082さんを、陰ながら応援し始めた日のこと。
なんとなくシルクハットを応援するなか、とある試合でのDAIKI.さんの活躍に感動し、初めて自発的に選手の方をフォローしたこと。
今でも鮮明に覚えています。
そして、シーズン2で味わった感動や悔しさが、BPLS3に繋がりました。
残念ながら、その他の制作との兼ね合いでKACには応募することができなかったので、たくさんの想いを込めて臨んだシーズン3。
様々な事情で準備に苦労したであろう今シーズンは、イメージミュージックのドラフトがありませんでした。
どの試合で登場するのだろうとそわそわしながら開幕を見守っていると。
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シルクハットのチームイメージミュージックに、Tsubusare BOZZ feat.madoka*の名前が。
奇跡のような、魔法のような、たくさんの偶然が重なっての結果です。
きっと、以前のようにドラフトを行なっていたら選ばれていなかったでしょう。
こんなにファンの多いチームのイメージミュージックが、私の歌で良いのかと自信をなくしたこともありました。
でも、そんな気持ちを忘れるほど、シルクハットを応援する日々は幸せでした。
いつのまにか、自分がシルクハットのイメージミュージックを歌っていることなんかどうでもよくなっていて、純粋に大好きなチームを応援する私がいました。
快進撃を続けあっという間にレギュラーステージを通過し、白熱したセミファイナル・ファイナルを勝ち抜いたシルクハット。
5人の姿に、シーズン2からの自分の願いを重ねていました。
きっと、シーズン2とシーズン3は繋がっています。
昨シーズンとは違う立場でチームに関わることを決意した人。
界隈の発展のために、もう一度ドラフトから挑んだ人。
生まれ変わって、別の関わり方で戦いに臨んだ人。
たくさんの想いが感動をもたらしました。
そして私も。
シーズン2ではドラフトで指名されなかった機械仕掛けの魔法使い。
BPLS3に向けたイラストコンテストで、ジャケットのユタニケちゃんが正式なキャラクターとして発表されたり。
機械仕掛けの魔法使いを、ゲームパニックに中堅戦でプレイしていただいたり。
大将戦で、ユタニケちゃんジャケットの新曲が発表されたり。
機械仕掛けの魔法使いのジャケットのアクリルチャームがグッズ化されたり。
どうせなら、シーズン2と分散して欲しかったくらい、嬉しい出来事が重なりました。
シーズン2の結果では、胸を張って「フロアアーティスト」と名乗ることができなかったのです。
でも、あの悔しさがなければBPLS3の公募には参加していなかったかもしれません。
きっと、シーズン3で私に訪れた奇跡は、もう二度と味わうことはできないでしょう。
ネガティブなことはあまり言いたくありませんが、枠として明言されているわけではないイメージミュージック採用は、目指したからといって存在しているかも分からないし、さらに担当のチームが優勝を勝ち取るなんて、本当に夢みたいなものなのです。
そして、シーズンが終わった今だから感じることがあります。
シルクハットのイメージミュージックは、Colorful Magical Paradeで良かったんだ。
ちゃんと、チームの雰囲気に合っていたんだ。
そう思えるようになったのは、シーズン3を通して、シルクハットの皆さんが私に魔法をかけてくれたからだと思います。
優勝決定後、ライブでColorful Magical Paradeが流れたとき。
白いペンライトが一斉に同じ方向に揺れ出したあの光景を、私は一生忘れないでしょう。
挫けそうになっても、あの瞬間を思い出して、このお守りを見て、私は一生音楽を続けるのだと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1711036123413-k2YiDAdlMQ.jpg?width=1200)
私、プレイヤーとしてはボルテ下手なんです。
まだ始めたばかりだから。
ボルテ初プレイは、自分の曲って決めてたから。
採用まで、6年もかかっちゃったから。
だけど、それでもボルテが楽しいんです。
いつか、私の隣で、私の曲をプレイしている光景に出会いたい。
初見曲に選ばれたい。
誰かの勝負曲になりたい。
まだ叶えられていないボルテでの夢を、明日からも追い続けます。
シルクハットの皆さん。
優勝、本当におめでとうございます。
そして、フロア採用に向かって進み始めた頃のときめきを思い出させてくれてありがとうございます。
「madoka*」のアスタリスクは、P*Lightさんから拝借したアスタリスク。
2016年、えれぷらに憧れてフロア採用を目指し始めた女の子は、2024年、BPLに彩りを添えられる、立派なフロアアーティストになりました。
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