SfC所感


こちらのnoteは個人の感想です。今回の選挙方式に対して否定的な意見も含まれますが、今回の総選挙の結果を否定するものではなく、また、参加したアイドルを否定するものでもありません。すべてのアイドルたち、プロデューサーの健闘に心より敬意を払っております。お疲れさまでした。あとこれ書いてるのは佐藤心のプロデューサーです。

シンデレラガール総選挙には「参加者」と「傍観者」がいて、その二者の間で明確に評価が二分化したのが今回の形式だったな、と思った。ちなみに私は「傍観者」側であり、今回の総選挙に対しては(もちろん否定的な部分もあるが)悪くなかったな、と思っている。
「参加者」と「傍観者」はなにが違うのか。これは「どのアイドルの担当か」とかいう話も含まれてはいるが、どちらかというと「自分のアイドルの立ち位置をどんな風に見ているか」という話だと思う。以下にこの二者について定義する。

参加者…「自分の担当アイドルをシンデレラガールにしよう」「自分のアイドルにボイスを実装しよう」と能動的に行動(ダイマ・課金票など)するタイプのプロデューサー。「シンデレラガール総選挙」というイベントを「アイドルマスターシンデレラガールズ」というコンテンツの主軸だと思っている人が多いように感じる。

傍観者…こちらはさらに細かく二つに分けることができる。
①    自分の担当アイドルが「いつかシンデレラガールになる(ただし今年ではない)」と思っているため、積極的に行動するわけではないものの、投票はしているユーザー。
②    自分の担当アイドルとシンデレラガール総選挙は(もう)あまり関係ないと思っているユーザー。担当が万年圏外orCG経験者のため、総選挙に意味を見出していないユーザー。担当に投票はするものの、積極的にCGを狙いに行くわけではない。

私はこの傍観者①にあたる。そして「属性1位~3位経験者」を担当するプロデューサーはここにいる人が多いと思う。ここ数年のシンデレラガール総選挙は、言ってしまえばシンデレラガールの順番待ちの状態だった。だってわかってたもん結果。属性順位や2~10位辺りのところはさておき、近年のシンデレラガール総選挙は始まったときから誰が1位になるか正直わかりきっていた。「去年はこの子がCGだったから今年はこの子だろうな」という状態。強いて言うなら去年は一ノ瀬志希さんと鷺沢文香さんのどっちがなるんだろうな~感はあったけれど、どちらにせよ「どちらが1年遅れてCGになるか」くらいの感触だった。
例年通りの方式でいけば恐らく今年のCGは一ノ瀬志希さんだっただろう。そこから前年2位が持ち上がり、持ち上がり、持ち上がり、という感じが従来の方式であれば続いていくと思っていたので、遅くとも5~7年以内に自分の担当はシンデレラガールになるだろうな、と私は感じていた。これは担当だから、という贔屓目とかではなく(もちろん担当なのでこれを完全に抜きにするのは難しいと思うが)過去の実績や公式からの押され具合、そして(あまり言及しない方がいいんだろうけど)ライブ参加実績などから見た予測である。なので私はここ数年、一応担当に票は入れるものの、少なくとも現状で「CG候補」として名前が挙がる子たちがCGになり切ったら本腰を上げて「参加者」になるか、という状態だった。こういうこと書くと毎年全力で課金票ツッパしてるPたちにめっちゃ怒られそう。
そういう人間なので、ここ数年のシンデレラガール総選挙は、あえて露悪的な言い方をすると「見世物」として見ていた。誰が1位になるかはわかりきっているからさておき、どの子が属性順位に食い込んでくるか、どの子にボイスがつくのか、へえこの子って人気なんだ……等々、感覚で言えば年末にやってる「一番スカウトされたSSR」とかこの前のライブでやった「楽曲人気総選挙」とかを見る感覚に近い。見て「へぇ」となるイベントであり、シンデレラガールズが擁するライブやアニメなどと並ぶ「イベント」の一つに過ぎない。なので今回の総選挙は、正直「見世物」としてめちゃくちゃ面白かった。
今までスポットライトが浴びてこなかった子たちの人気が可視化されるという目新しさ、塩見周子さん以来のCVなしでのシンデレラガール、コンテンツの新陳代謝の成功(人によって意見は違うだろうが)の象徴のごとく揃ってグループ1位になった、かつての「新ドル」、などなど。興行としての面白さは過去イチだと思う。この「予想できなさ」が見ていてかなり面白かったし、しばらく先だろうなと思っていた担当のCGが案外近いかもしれない、と思って結果発表前は数年ぶりにドキドキした。一個人としてはかなり面白い総選挙だった。

一方で、主に「参加者」の人たちがこの方式に納得がいかないのもわかる。特に納得がいっていないのがプレイオフ形式だと思う。これに関しては私も「?」とはなる。
このプレイオフ形式のなにが問題かと言うと、要は「プレイオフで上がったアイドルの担当P」以外にも、「プレイオフで上がれなかったアイドルの担当P」の浮動票が味方に付くところが問題なんだと思う。
他の本選出場アイドルたちは「一人のアイドルに、一人分の担当プロデューサー」で戦っている、が、プレイオフで上がったアイドルに関しては「一人のアイドルに、一人分の担当プロデューサー+(極端に言ってしまえば)59人分の担当プロデューサーの票」がつくことになる。もちろんこれは極端な話だから、実際には浮動票を別の担当アイドルに入れたプロデューサー、誰にも入れなかったプロデューサー、など様々だと思う。けれど「一人のアイドルに、一人分の担当プロデューサー」の原則で今までの総選挙を戦ってきた、シンデレラガール総選挙の「参加者」のプロデューサーたちからしたら複雑な気持ちだと思う。今までの結果から、シンデレラガールの座が近ければ近いほど。

という風に、良いこともあれば悪いこともあるな、という総選挙でしたね。個人的には近年マンネリ化が否めなかったアイドルマスターシンデレラガールズに新しい風が吹いたという意味では成功だったと思います。これで新規が入って来るかは、さておき……(まあシンデレラガール総選挙は新規を入れるためのイベントではありませんが……)。あとはやっぱシンデレラガール総選挙はただの人気投票イベントではなく、「時勢」と「運」が大きく絡むイベントだな、というのは本当に思いますね。そういうところを面白いとも思っていますが。
話変わるけど、シンデレラガールズ関連で最も「人気投票」に近かったイベントは、恐らくシンデレラガール総選挙ではなく以前ファミ通でやっていた「あなたの担当アイドルは?」とかのアンケートなんだろうなぁ。
ただ「プレイオフ制度」の影響で「一対他」に見える状況が生まれやすくなってしまったこと、故に特定アイドルにヘイトが向きやすくなったこと、あとは担当が予選段階で賞レースから漏れたときの虚無、などなどについては改善のしようがあるのでは、という感じです。来年以降どのような形式で総選挙を行うのか、そもそも総選挙が行われるのか、などなどの疑問はありますが、ひとまずお疲れさまでした。雑記でした。

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